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2019年9月20日 (金)

「お友達内閣」って、どんなお友達の集まりなのか知りたくなった!

お友達が集まれば鬼に金棒なのかな?

改造後、内閣も、自民党も支持率が上がった。(内閣は6%アップの48%、自民党は3%アップの37%。朝日新聞9/17発表世論調査)

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(朝日新聞9月12日朝刊一面一部より)

しかし、新聞の声の欄を見ているとさまざまな意見が目に入る。

まあ、当然の意見としては、台風で千葉などに大きな被害が出ており復興が遅れているというのに内閣改造を急ぐ必要があったのかというものから、18日のNさんの投稿では「安定と挑戦の内閣」とは言うが説明不足でさっぱりわからないとコメントし、さらに思わず笑ってしまったのは13人もの初入閣の中に6人もの70代の方がいて、その方々が新ポストに座れた喜びを吐露しながら「これからしっかり勉強する」と決意表明していることを、Nさんは「あなたにはあまり時間は残っていませんよ、おせっかいながら忠告したい」と書いていた。ちなみにNさんは73歳だ。

それはともかくとして、一体どのような「お友達」かということが興味を引く。

先ずは、正攻法で探った。党派の中身・沿革を見たのだがちょうど良い番組があった。

BS-TBS 2019年2月11日放送の「報道1930」だ。この日のテーマは「保守・自民党の源流を探る」だった。

簡単にまとめれば、自民党には大きく二つの流れがあるようだ。

それは敗戦後の1950年に吉田茂などが結党した自由党と1954年岸信介や鳩山一郎などが立ち上げた日本民主党の流れだ。この二つが保守合同で自由民主党となるのだが、自由党だった方々は保守本流、日本民主党だった方々は自民党本流となった。

なぜ後者が自民党の本流になったかというと合同する時点で議員数が自由党を凌いでおり、その結果、党の綱領作りなども主導権をとったということにあるようだ。そして、その綱領は現在まで堅持されている。保守本流と、自民党本流の違いを番組では図示してくれた。

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BS-TBS 2/11 報道1930より

改めて感心したのだが、同じ自民党員であっても随分違うなということだ。

じっくり見ていると理解できてくるのだが、保守本流の人たちは吉田茂などをはじめとし戦中にあっても第二次世界大戦(中国侵略・太平洋戦争)開戦・参戦を快く思っていなかった人達であり、一方自民党本流は東条英機内閣の閣僚を務めた岸信介などをはじめとして、いわゆる戦犯であったり、公職追放されていた人々が中心だった。

岸・佐藤以後1980年代まではずっと保守本流の政権が続いた。しかし1990年代以降、冷戦終結とグローバル経済の状況が急変遷していった時期、自民党の単独政権も終わり、連立政権の中で自民党本流の人々を中心に政権の一端を担うようになってきた。

安倍さんもまさに自民党本流の人であり、改造内閣発足後の記者会見でも「改憲、必ず成し遂げる」と言ったが、これはまさに自民党発足以来堅持されている綱領実現の決意なのだ。

それでは、なぜ安倍さんが自民党本流なのかということなのだが、それは一言で言えば「岸」の孫だからだ。

最初、お友達とは二世、三世議員の人たちが同じ境遇であることから近しさを感じてのお付き合いかなと思った。

でも、やはり政治、寄り合う第一の要因は政治目的であり、前段で書いたように各「本流」の人たちが同志を募り派閥を作りながら集まってきたのだということがわかった。それではなぜそれぞれの本流・派閥に属しているのかというと、ここで二世、三世ということが出てくる。

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NHK2018年8/15「ノモンハン、責任なき戦い」より

ちょっと横道になってしまうが、この「二世」ということで驚いたことがあった。ノモンハン事件の際、参謀で深く関わったことなどで有名な辻政信のことをちょっと調べた時だ。(上図)

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ノモンハンでのソ連軍重機関銃・・圧倒的に火力の差があった

辻の長女・英子が富士急行社主であった堀内光雄と結婚し、その夫は自民党政権で通産大臣、労働大臣を勤めた。そして、さらに英子と光雄の長男である光一郎が結婚した堀内詔子が自民党岸田派に属し衆議院議員を三期務めているのだ。

さらにくどく見ると、詔子の父はフコク生命の社長であり、また、誰が聴いても?驚くかもしれないが明治まで遡って高祖父を見ると、なんと大久保利通の次男で伯爵なのだ。

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そんなところまでたどり着く。  

このあたりを見ると、保守本流、自民党本流のどちらであっても、また、建前的スローガン・綱領の目的などの違いがあっても、大枠で護持すべきものは同じであり、やはり同じジャンル(何?)に属する人々なのか。結局は道は違えど彼らは究極的には同じ場所にたどり着くのではと思えてきた。

堀内家を見ても一定レベルの企業主・資本家であったり、薩長土肥・官軍指導層の末裔などであったことなどが見えてくる。

もっと長期的歴史的観点で見ると平安時代から続く藤原五摂家や江戸時代の大名などが明治以降獲得した地位である華族にも一部つながる。

お友達を探っていたのだけれど、話は現在の支配構造とその淵源みたいな大きなテーマになってしまった。

ここまで探ると、詳細に記述したら長さも内容もブログの範疇を超えてしまうので、というよりも能力を超えてしまうので、このあたりで留める。

 

ところで、上記の話を深めるものとして見て面白く、なるほどと思った番組があった。

一つは2019年1/1放映「新・映像の世紀第2集 グレートファミリー 新たな支配層」

これはアメリカにおける20世紀初頭からの新たな産業と台頭した巨大財閥の話だが、すべて日本に置き換えられると思った。

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もう一つは、2018年3/7放映 NHK「みんなのための資本論」だ。

資本論だからといってカール・マルクスの資本論ではない。

アメリカ民主党政権のビル・クリントン大統領時代に労働長官を務めた経済学者ロバート・ライシュがカリフォルニア大学でアメリカにおける格差の広がりについて講義したものだ・・・いわゆる白熱教室。

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なかなかわかりやすく、私でも納得できそうな講義だった。広い講堂で聴講する学生も笑ったり頷いたりと楽しく受講していた。

お友達内閣のお話がとんでもない展開をしてしまったけれど。

小泉さんと奥様の笑顔の後ろに見えてくるこの国の実態がNHKなどの番組を通して少し見えてきたような気がした。

NHKのスタッフも番組作りで大きな制約があるものの頑張っているなと感じたのが率直な感想!

応援したくなったよ!

 

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