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文化・芸術

2019年12月13日 (金)

今年も鑑賞してきた日展作品

12月14日(土曜日)から「日展」巡回展が始まる。

京都を皮切りに2020年7月の長崎まで続く。

私は、毎年この催しを楽しみにし、可能な限り鑑賞する。

今年も、ひとあし先にに東京展に赴いた。

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会場は国立新美術館。

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都心にありながら木々に囲まれ心落ち着く。

日展の魅力は在野の芸術家など多くの人々が出展されていることだ。その結果、様々な画風というか、技法が一堂に会する。

鑑賞する私たちにとっては理解できるもの、難解なもの、美しいと思うもの、こりゃ天才だと思うもの、好きも嫌いも全てあるのだ。

出展作品の分野も幅広く、日本画に始まり、洋画、彫刻、工芸美術、さらに書に至る。

どの展示から見るのも気の向くままでオーケー。

下図のチケット裏にスタンプを押してもらえば、その日だけは出入り自由になる。

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今回は昼には美術館を出て外で食事した。

私はだいたい日本画会場からスタートすることにしている。

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見ての通り、大きなキャンバスが並ぶ。(日本画はキャンバスと呼ばないかな?)

うれしいことに日展では写真撮影が許される。

但し、動画撮影やフラッシュ撮影は禁じられている。また、作品をブログなどで紹介する際には必ず作者の名も示さなければいけない。

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「銀糸の奏」棚町宜弘さん(神奈川県・入選)

日本画だよ。すごいね。ちなみに日本画特選作品は下の絵。

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「白い鳩」竹内恵利子さん (愛知県・特選)

私たちが小中学校で学んだ日本画のイメージとは全く別ものだ。

次に寄ったのは「工芸美術」。

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壺や容器、壁掛けなど装飾品としては常にお目にかかる機会があるのだが、いざ創作物・芸術作品として鑑賞するとあらためて作者の造形力というかイメージ力には驚かされる。

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「樹の精」北川美千代さん (滋賀県・入選)

食事をはさんで洋画、彫刻、書と回った。

いつものことなのだが洋画にいたり、じっくり鑑賞すると皆天才じゃないかと恐れ多くなる。

天賦の才といえば話は飛ぶが、今、一年半遅れでNHK連続テレビ小説「なつぞら」を観ているのだが感じたことがある。

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主人公 "なつ” や兄、そして妹まで絵が上手いのだ。彼らのお父さんが残した家族の絵もそう。血というか遺伝なのかね。

我々も少し練習すると上達はする。でも、「よく頑張りました」ぐらいで努力は認められても作品は決して褒められはしない。

どんなに努力しても絶対に到達しないことがあるのを思い知る。

日展など、まだ名も知られていない人たちであっても凄さが伝わって来る。

今回も思い知らされた。

ところで、溜めどり番組も相当蓄えてあるが、大河なり、テレビ小説などは時期が来ると家族揃って一気に見るのだ。

この「なつぞら」は10月15日から1日に4話づつ可能ならば連日、通常は週に3日ぐらい観たかな、それでおよそ2ヶ月で100話に達した。これも一つの見方。家族で共有できるものが一つ増えたかな。

日展に戻ろう。

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洋画の展示コーナー。

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「廃船」茅野吉孝さん (千葉県 特選)

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「港の朝・曇る日」 長谷川仂さん (愛知県 東京都知事賞)

そして彫刻コーナーへ。

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なかなか楽しい。

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「買い物帰りに」 丸田多賀美さん (鹿児島県・入選)

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「道しるべ~春をさがしに~」 脇園奈津江さん (鹿児島県 特選)

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「報恩感謝」 山本将之さん (大阪府 特選)

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一休みして書へ。

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「墨魂」 西村大輔さん (京都府 特選)

 

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「安靜」 荻野展山さん (岐阜県 特選)

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なかなか癒しになりました!!

また来年!

2019年11月16日 (土)

芸術だ・・! 六本木も上野もたいしたものだ!

新聞で「司馬遼太郎『街道をゆく』の視点・・・小林修 写真展」の開催を知った。

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これは行かなくちゃと思った。

司馬遼太郎については、何回か触れてきた。「司馬史観」とも言われる歴史観や小説描写については賛否両論あるようだが、私などにとっては彼の文章は小説でも随筆でも読みやすく理解もしやすいので面白い。

この「街道をゆく」シリーズも何冊か読んだ。

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今回の写真展はこのシリーズが雑誌連載時から13年間もカメラマンとして担当された小林修さんの作品展だ。これら作品は書籍の表紙などに使われた。小林さんは司馬作品ゆかりの地を訪ね取材し、作品に出てくる原風景を写真で表現してきた。(リーフレットより)

上の「沖縄・先島への道」(朝日文庫新装版)の表紙の写真も小林さんの作品だ。

会場は六本木「東京ミッドタウン」の入口?にある富士フィルムフォトサロンだった。

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90点の作品を鑑賞した。写真表現の可能性というか小林さんの才能に感嘆した。

先般、千葉のホキ美術館で「スペイン現代写実絵画」を見て画家たちが「写真で写すことのできない何かを描き出す」と書いたが、小林さんの写真は逆にこれが写真かと思うような美しく幻想的なものだった。まあ、先の言葉を借りれば素人である我々が写すことのできない何かを映し出しているのだ。

実はこの写真展に行くぞと思っていたところ身内から同時期に開催されている「ハプスブルク展」の招待券をもらったのだ。

それで連チャンになってしまったのだが、上野に向かった。

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出展されていた作品群はハプスブルク家所蔵のコレクションだ。古典的絵画とりわけ王族の肖像画などが多かったのだが、ハプスブルク家というと蒐集した至宝も凄いが、何よりもそのような宝物蒐集を可能とした600年もの権力維持を凄く思った。

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NHK 2007年放送 HV特集「ハプスブルク帝国」より

この紋章は古代ローマ帝国から、東西ローマ・ビザンチン帝国、神聖ローマ帝国と継承されてきた双頭の鷲紋だ。

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「ハプスブルク帝国」より

ハプスブルク家はこの流れの中で神聖ローマ帝国時に世襲制でなかった皇位を「皇帝選挙」で得てその後実質世襲のような形で皇位を継承していった。しかも、戦いよりも、姻戚関係を広げていくことにより皇位というターゲットに近づき守ってきたのだから大したものだ。

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ハプスブルク家の隆盛の基礎を築いたマクシミリアン神聖ローマ皇帝

改めてローマ帝国からハプスブルク、そしてビザンチンに対抗したオスマントルコなどの流れを知っておくと面白いなと思った。

ちょうど日本でも皇位が継承され、あれこれ儀式が執り行われた。

私などはテレビで見ただけなのだが平安武士やら貴族の衣装をまとった皇宮警察官などの立ち居振る舞いが注目された。

一方、同じようなことがヨーロッパでも行われるようだ。

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「ハプスブルク帝国」より

この写真は現代。まさに中世の衣装。

そして、驚いたのだが、NHK NEWS WEBによると今でもしっかりハプスブルク家の末裔がおり、その下に彼を君主と仰ぐ騎士団がいるのだそうだ。その彼らが今年の4月、ウイーンの街を黒いマントを羽織って500人で行進をしたそうだ。帝国は消失したと雖も血を引き継ぐ子孫はいるのだ。まあ、あちこちにそういう人たちはいるのだろう。この前の参議院選挙で徳川さんが立候補していたね。私だって人類が地球上を闊歩し始めてから現在まで、誰かの血を引きついてここにいるのであって、突然天から降りてきたわけではないのだ。

そんな感慨を持ちながら鑑賞した。

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国立西洋美術館

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この日も行列だった。

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地下の部屋から展示が始まった。

二つの会場で鑑賞するということは感動するけれど疲れることも確か。

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外では今日も考える人がいた!私も一緒に考えた!

 

2019年9月13日 (金)

シルクロードと聞いて喜多郎が思い浮かびますか?

実は家族みんなでライブに行ってきたのだ。

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シンセサイザー奏者の喜多郎さんは今や「世界でもっとも高い評価を受けている日本人アーティストのひとりである。」(DIAA株式会社ホームページより)ということであり、事実グラミー賞に何度もノミネートされ、第43回グラミー賞ではアルバム「Thinking  of you」がベスト・ニューエイジ・アルバム賞を受賞をしている。またオリバー・ストーン監督作品「天と地」の音楽監督として51回ゴールデングローブ賞も受賞した。

でも、私などは、しばらく活躍を知らぬままに過ごしてきていた。それもそのはず、彼は現在カルフォルニアにお住まいで活動もアメリカを拠点としながら世界をまたにかけて活躍中なのだ。

今回のライブも新聞で知り、懐かしさもあって行ってみようということになった。これも、たまたま行ける所での開催となり幸運だった。

Japan Tour2019となっているが、今年の3月に出雲市民会館(島根県)でスタートしているものの、4月27日からはマカオを皮切りにした中国公演が5月25日の北京まで続き、日本での再開は8月の美濃加茂や飯網火祭り(長野県)の奉納実演などを務めながら、私たちが鑑賞した9月7日の三島公演(静岡県)だった。そして次が19日の長野、22日仙台、9月26日からの沖縄離島ツアー、10月末にもう一度仙台、そして11月に入り奈良、そして11月24日の京都大学花山天文台公演と続くのだ。武道館やら横浜アリーナなど首都圏での開催がないのだ。これでは久しぶりであることも納得だ。

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Shizuka KAshima Official 9/8付 ホームより

出演したのは喜多郎さん、バイオリニストの「超バイオリンしずか」さん、そして能面をかぶり舞った女性(名前はどこにも出ていなかった)そして京都大学花山天文台の柴田教授の4名だった。上の写真は出演者のバイオリニスト「しずか」さんのホームページより。(一般の撮影は禁だった)

NHK「シルクロード」テーマ曲は懐かしかった。

ただ、喜多郎さん創作作品初出の番組「シルクロード」はリアルタイムには視聴していなくてビデオか再放送で視たような気がする。

実は、私の酒飲み仲間の先輩で60代で早世されたKさんと何故か意気投合し、ある日、何本にも分けて録画されたビデオテープを私にプレゼントしてくれたのだ。(NHK番組・特集シルクロード全12回) もはや再生装置はない。

Kさんはこよなく中国の西域を愛し、あるときはシルクロード・バイクツアーに参加された。このことがずっと自慢だった。年に3度ぐらいしか飲む機会はなかったのだが、だいたい西域から帰った時だった。彼は二次会では必ず007の「ロシアより愛をこめて」を熱唱した。もっと西を目指ていたのかな?

彼は蘭州に友人がいたようでよく訪ねて行った。彼は自営業だったが渡航の際は二ヶ月ぐらい休業し中国に滞在していた。後半は上海が多かった。そんな縁もあって懐かしかった。

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偶然にも八月にこの特集番組の再放送があった。しっかり録画した。

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公演は二部に分かれ、一部はシルクロードなど喜多郎さんの初期作品を中心に構成し、二部では「古事記」と宇宙のコラボレーションである「Kojiki and The Universe」で宇宙の創世・ビッグバーンの想像動画から最近の宇宙探査で得た映像までを駆使し、その画像をバックに演奏された。その際、京都大学の柴田さんが解説で登場したのだ。もともと古事記をモチーフにした楽曲であるが、解説では天照の天の岩屋戸神話を皆既日食が伝承されたものとか八岐大蛇(やまたのおろち)から太陽のフレアーをイメージするなどの手法で宇宙の事象と神話を結びつけた。解説があったおかげで楽曲が放つイメージが画像と結びついた。これも一つの鑑賞の仕方だな!ライブ参加後この文章を書くまでに何度も演奏を聴き直した。最近はユーチューブで演奏を視聴出来るのでありがたい。目をつぶると脳内にシンセサイザーの響きが鳴り渡る今日この頃だ。

 

 

2019年9月 6日 (金)

Realismo Espanol Contemporaneo に行ってきた!

表題だけ見ると「なんじゃこれは?」となるのは当然。

実は下のポスターの絵画展へ行ってきたのだ。

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スペインのバルセロナ・ヨーロッパ近代美術館のコレクションがホキ美術館で鑑賞できるということで向かった。

コレクションはスペインの現代写実絵画だ。

この絵画展はテレビの二つの番組で紹介されて知った。

6月9日にBSフジで「藤原紀香と巡る奇跡のリアリズム」として一時間。

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藤原紀香と巡る・・番組より転写

次に7月2日にBS日テレの「ぶらぶら美術館」という番組で「写実絵画の殿堂・ホキ美術館がバルセロナの写実美術館とコラボ」というタイトルで一時間放映された。

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ぶらぶら美術博物館 番組より転写

いつもながらリアルタイムに見ることのないテレビ番組なのだが、たまたま一ヶ月以上経過したところでチェックして見つけた。

所在地は千葉市なのだがJR外房線の土気(とけ)駅で下車しさらにバスに乗った。

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土気駅・・管理者撮影

この時、たまたま運良く総武線から直通の快速列車があり行きも帰りもスムースに移動できた。

ちょっと前といっても20年ぐらい前だろうか、電車を降りるとだいたい似たような駅前風景が広がり、商店街もアーケードがあってというパターン化してローカル性に欠けた感があった。でも最近はどこの駅で降りても地域性が醸し出されていることを感じる。土気駅前も個性的だった。

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駅前バス停

ホキ美術館は新興住宅街の一角にあった。

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ホキ美術館

作品を見る前に美術館の建物に興味を惹かれた。

そのものが造形物であるかのようだ。

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ホキ美術館入口

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ホキ美術館外観

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ぶらぶら美術博物館・・番組より転写

この外観の長い筒状のものがポイント、というのは展示作品がこの構造内部にある長い廊下状の壁に掲げられ、だんだん階下に降りていくような仕組みだった。

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こんな感じ!・・番組より

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の写真で見る下側の立方体の中はなんとカフェなのだ。

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ここでハヤシライスを食べたのだ。

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美味しかった!

全体としてユニークであり、素晴らしい美術館だった。

写実画を観ての感想は、素人的に言えば「まるで写真みたい!」ということでオーケーなのだが二つの番組は絵画を見る目に知恵をつけてくれた。

二つの番組はほぼ同じ絵を対象にしながら番組を進めた。

知恵がついたのは、例えばこんなこと。

「徹底的にリアルにこだわりながら、写真で写すことのできない何かを描き出す、これが写実絵画。そして画家は普段私たちが見逃してしまっている瞬間を捉え、見て欲しい瞬間をじっくり見せることが出来る」のだそうだ。

その結果、私たちの目に映るのは「現実を超えたリアリティであり、それは現実以上に多くを語る」のだとのこと。(奇跡のリアリズムより)

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我が家のリアル・・朝顔の現在

寡聞にして知らなかったのだが日本とスペインは写実絵画が世界でも最も盛んな二つの国だそうだ。

でも違いがあるようだ。

日本では美人画に代表されるように「対象を理想化」するのだが、一方スペインは理想化しないのだそうだ。

さらに、スペインの人気ある作家は最近「現実を直視するが、ちょっとシュールっぽい」作品を発表しているようだ。

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もうひとつ面白いというか、なるほどと思ったのは「水」だ。

雨の日の風景であったり、雨に濡れて顔に流れるおちる雫などだが、これが雨のないものでは得られない「水に反射する光を得る」のだそうだ。

新海誠さんのアニメなどにも通ずるのだね。

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いや、勉強になりました!

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2019年5月31日 (金)

鯉泳ぐ 後楽園の 青天空!

ちょっと前だけど、後楽園に行ってきた。

巨人 VS 阪神 の観戦ではない。

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鯉のぼりを見にわざわざ行ったわけでもない。

でも、なかなかだ。こうも群れなして中空を泳いでいると壮観だ。

人々も負けじと、高いところから落下を楽しんでいた。

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一度ぐらいやってもいいけど、どうしてもやりたいものではない。

せめて、ジェットコースターぐらいならね。

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実は、アウトサイド・ジャパン展を観てきたのだ。

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櫛野展正さんがアウトサイダー・アートを紹介する展覧会だ。

アウトサイダー・アートとは美術の教育を受けていない人々の創作のことを指すのだそうだ。

代表的なところでは障害者の表現や、高齢者などによる作品などだ。

櫛野さん自身は自分もアウトサイダーであり、彼ら表現する人々の伴走者だと自己紹介している。

今回の展覧会では70人もの作品が展示され、それらの作者には床屋さんがいたり、地元でヤンキーで通っている人もいたりと多彩だったようだ。(朝日新聞 5月6日 ひと欄)

会場の係りの人に確認したら、写真を大いに撮って、拡散して欲しいとのことだったので何点か紹介させてもらう。

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バッチのようだけど拡大すると下のよう。

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なかなか面白い。でも、十分理解・納得・感服したかというとそうでもなかった。

人の感性やら、鑑識眼など多様だからね。

抽象画やらデフォルメされた作品などは余計そうだね。

今回の作品は抽象というよりも漫画化であったり、材料が甲虫であったりと想定外のユニークなものであった。

抽象画という点で、たまたま二、三日前から読み始めた「村上春樹 雑文集」で感じたことがあった。

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この作品「雑文集」となっているが編集者とのあれこれのやり取りの中でこの表題に落ち着いたそうだが、なかなか面白い。

と、同時に「なるほど」と思った。

かつて山梨県立美術館でピカソの初期のデッサンなどを観たとき、それから最近では神奈川県立近代美術館で萬鐵五郎の写実画を観たときと同じように感じたものがあった。

二人共抽象画で有名なのだが、ピカソはそれこそキュビズムの創始者であり、萬さんは日本人画家のなかでもキュビズムに挑戦した一人だ。

デッサンにしても、写実画にしてもお二人共さすが天才と思わせた。

村上さんに戻せば、この「雑文集」は結婚式での祝辞の原稿だったり、書評、そしてあれこれのエッセイなのだが、当然のように小説とは違う。

この間小説は何編か読まさせていただいたが、この「雑文集」はまさに写実画のようであり、「小説」は抽象画の作品であるかのように感じた。あらためてやはりノーベル賞候補だと思った。

この見方極端だけどね。

2018年11月30日 (金)

日展(日本美術展覧会)に行ってきました。アーティストはすごい!

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毎年、必ず覗いてみたいのが日展だ。今年も行ってきた。

この日は地下鉄千代田線を利用し、乃木坂駅で降りた。そこはもう国立新美術館の真下だ。

6番出口の階段を上がるとすぐ美術館入口だった。

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入り口で行列を作っているのは東山魁夷のチケット売り場だった。

日展は比較的容易にチケットを購入できた。

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展示は五つの科に分かれていた。第一科日本画、第二科洋画、第三科彫刻、第四科工芸美術、第五科書。

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私はいつもの通り日本画から鑑賞をはじめた。(写真撮影はOKだった。)

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日本画といっても教科書で学んだものと描く対象や技法が違うようだ。日本画を見るたびに凄さを感じる。そして洋画鑑賞に入るや圧倒されるのだ。

日本画のとなりの展示は工芸美術品だった。

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次に洋画へ。

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今回は時間の関係で最後に彫刻を鑑賞し終りとした。残念ながら書は見ることができなかった。

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Dsc02014_2なかなか楽しい展示だった。

会場で日展ニュースNo170が配布されていた。それによると展示されている作品は二千数百点だが、応募作品は一万点を超えるそうだ。それを100人で審査するのだ。それでも、洋画については入選作品は100点あまり減っており、ボーダーラインが上がっているようだ。審査員をお引き受けになったみなさんが様々な感想を述べていた。その中で日本画審査員の仲島さんがおっしゃっていることにはうなずけた。

作品群は「物静かでありながら、何かを一生懸命訴えてくる絵」「荒々しさの中にも、丁寧にしっかりと描かれている絵」「只々、楽しく心和む絵」これらを評して「それぞれに作者の思いが込められた力作だ」とおっしゃっていた。

また素人的にも感じた「技法や表現方法の多種多様化」はプロも感じられているようだった。

今年は身内が吹奏楽に関わったことから、楽団の演奏を聴く機会が多かった。その鑑賞を通して感じたのが楽器演奏者の裾野の広がりだった。

街のあちこちにハイレベルに楽器を演奏する人達がいることを改めて感じた。

同じように、美術の分野でも普通の生活をしながらもコツコツと描き続けたり制作をしている方々がいるのだろうと思う。

まさに日本の文化水準がそこにまで至っている。平和であればこそだ。ただ、そうである人とそうでない人との差が広がっている感もするけれどね。

 

2018年8月31日 (金)

縄文時代はバラエティだった!上野で勉強してきました!

東京国立博物館の縄文展に行くぞーと決意したもののあっという間に月日が流れ間もなく展示終了となろう日まで来てしまった。思い切って行ってきた。
 
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上野駅に降り立った。
爆音が鳴り響く。
なんだ、なんだと振り返った。
ゴーカートレースが始まったようだ。
まあ、都心ともなると何でもありだな。
 
本日の目的はカーレース観戦でなく、縄文探求だ。
西洋美術館を横に見て歩を進めた。
 
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爽やかな空に見える。ところが猛暑なのだ。
 
ミケランジェロの前を通ったあたりでヒラメイタ。
博物館や美術館は基本的には写真撮影は禁止。
あれを見たこれを見たということを写真で説明できない。
見聞報告感想文のはずが一つ間違えると稚拙な学術論文になりかねない。
閃いたのはそこかしこに掲示されているポスターを撮影し掲載すれば、もしかしたら少しでも正確に伝えられることになるのではないかと。
 
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結果として分かったのであるが、この浅知恵が奏功した。さすが博物館、何種類ものポスターなどを作成していた。
 
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いや、なかなかいいね。何人かの芸術家が競ったのかな?
そんなあれこれを横目に見ているうちに東京国立博物館に着いた。
 
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酷暑のためか、人々は外出を避けて、いつものようには並んでいなかった。
 
Dsc00723         中央右側・・・縄文のビーナス 
 
入口に大きく掲げられていたサインボード。
ここに出ている6点が今回の催しの目玉「国宝」だ。
火焔土器や縄文のビーナスなど。
初めて知ったのだが、縄文関係の埋蔵物が国宝に初指定されたのがこの縄文のビーナスなのだ。
その国宝指定日が1995年6月15日だというのだから驚くではないか。
まさについ最近だ。
 
Dsc00919          2016年三内丸山遺跡を訪れた際の写真
 

縄文1万年、気が遠くなるほどの年月。
狩猟生活のなかで飢え苦しむこともあっただろうが、寒冷期を脱し温暖な気候になり始めた時期でもあり相対的に安定した年月だったようだ。
この度しっかり見ることができたのは、そんな時代のとても多様で多彩な土器や土偶だ。縄文時代は単色でなくバラエティだったのだ。
 
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         狩猟のみならずどんぐりの栽培もされていたようだ
 

館内の解説文の中にもあったようだが、現代にも通ずる芸術作品とも言える土器や土偶があったにも関わらずかつては縄文時代を原始時代、旧石器時代などいわゆる旧「考古学」の中にひっくるめられ、考古学の範疇には文化やら芸術は含まないとし縄文に美を見出そうとする者は弾き飛ばされていたそうだ。
 
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最近たまたま津田左右吉さんの「建国の事情と万世一系の思想」を読んで古代の権力状況が少し理解できたのだが、その延長線で見ると「皇紀」との関係で「神武」以前の日本の史実に触れることを避けていたのではというふうに感じた。
歴史などはいつでも時の権力者によって書き直されてしまうというのが通説だね。
 
1940年(昭和15年)が神武天皇の即位から2600年目に当たるとして盛大に式典が執り行われたが、この2600年という年数の算出の仕方にも諸説があって実際のところ神武が王になったのは西暦BC660年でなくAD76年以降だという方もいた。
2600という数字は西暦に660年足したものでその根拠は干支とりわけ辛酉年との絡みから出てきたなどという説もある。
まあ、いずれにしても縄文の諸作品が国宝に遅れて指定された真相の一つかも知れない。こりゃ古代史の研究が進むのを待つしかないか。
 
以下撮影可能であった縄文土器のレプリカ。
 
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縄文を再認識する機会となった!

2018年6月 8日 (金)

悠木千帆あらため樹木希林!私、もしかしたらファンだったのかしら?


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                   1980年 富士フイルムCM  ユーチューブより
 

樹木希林さんが富士フイルムのコマーシャルに登場したあたりから「ファン」ではないけど気になる役者だった。「美しい人はより美しく。そうでない方はそれなりに」(CMコピー)
 
でも、これまで関心が持続したのは何か魅力があったのかな?
病気になったとか、夫の内田祐也さんと45年も別居しているとか、さらに娘さんが本木雅弘さんと結婚したとか話題に事欠かなかった。
 
その病気も、2004年の乳がん発見から2013年に全身ガンと宣告されるほどにもなっているのだが、さらに5年が経った。
なんでそんなに元気なのかとそれだけでも気になってくるではないか。
 
そんな時、朝日新聞の連載もので楽しみにしている「語る 人生の贈り物」に樹木希林さんが登場した。
 
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その連載第一回冒頭でガンの話をされていた。
「これまで30カ所を治療してきました。でも、口だけは達者だから、何か元気そうに見えるらしくて、『死ぬ死ぬ詐欺』なんて言われています」と。
全編14回を読み進む中で、ひょうひょうとしながらもしっかり自己主張し、観る側からすると極めて自然体である演技の方法論、その一端が見えたような気がした。
 
病気になってからテレビに出ることをやめ、映画だけに出演している。その結果か出演作が内外で評価され、この連載によれば「昭和の怪優は平成の名優になった」とまで言われるようになった。
そんな風に読み始めたところ、映画「モリのいる場所」で山崎努さんと共に出演しまもなく上映開始との情報が入った。
そして、観た。
 
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          映画館は行列だった
 
連載の中でも13回目にこの映画のことが語られていた。
映画は画家の熊谷守一とその妻の昭和49年のある日、東京の自宅での一コマをほんわかと捉えたものだった。
熊谷が94歳。それを山崎努さんが演じている。山崎も現在81歳だ。
そして妻役が樹木希林さん。76歳の役であるが偶然か樹木希林さんは1943年生まれで今年75歳になった。ほぼ、年齢的にはそのままだ。
ちなみに、1974年の「寺内貫太郎一家」でもおばあさんを演じているが、この時の実年齢は31歳で40歳上の71歳になる母役だった。残念ながら、私はその頃のTVドラマは何も見ていない。
希林さんは新劇“文学座”の付属演劇研究所の一期生。その先輩に山崎さんがいたという縁があった。それでいてこの映画が初共演だったそうだ。
映画館で観る映画は久しぶりだった。
でも、とても後味の良い作品だった。
 
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          5月31日 朝日新聞に掲載された広告
 
そんな折、カンヌ国際映画祭で是枝裕和監督の「万引き家族」が最高賞パルムドールを受賞したというニュースが入った。
なんと、希林さんはここでも活躍されていた。
こちらでは、同じぐらいの年齢ではあるが、家族に年金を当てにされる貧しい老人役だった。観に行こうかな!
 
それはともかく、この二つの映画を生み出したふたりの監督に興味を持った。
「モリのいる場所」の沖田修一監督。そして是枝裕和監督だ。
是枝監督は6月6日に日本外国特派員協会で記者会見を行った。
その際、海外でよく問われることとして「日本の映画になぜ社会と政治がないのか」というものがあったと言い、それは日本の大きな配給会社がしてこなかったからであり、日本映画の幅を狭くしているからでないかと話をした。
「万引き家族」はそんな狭さを突破して作られた映画なのかな?
 
また、今この映画や監督発言などをめぐってネット上の議論が巻き起こっているようだが、是枝監督はコメントの中で、「この国を覆っている『何か』を可視化するのに役立っているのではないか」としつつ、これからも映画製作の姿勢として国家とか国益という「大きな物語」でなく、社会で生きる多くの人たち、さらにはこぼれ落ちそうになってしまっている人たちによる「小さな物語」を伝え続けていくとも言っていた。
やはり観てみよう!

2018年3月24日 (土)

これは現代の正倉院だな!宮内庁三の丸尚蔵館!

 
新聞に週一回、各地の美術館・博物館のガイドが2週間先まで掲載される。
さっと見ていたら、目にとまったのが「宮内庁三の丸尚蔵館」。
「え!そんなのがあるの!」・・・加えて、「一般庶民が行けるの」が正直に感じたことだった。
催しの中身は「世界を巡る 古今東西の品々を集めて」「皇室に贈られた世界各地の美術工芸品」だった。
しかも入館無料。
 
是非行かなければと決意した。
皇宮警察に怪しまれないように身だしなみを整え行ってきた。
 
 
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東京駅丸の内側を皇居に向かって歩く。
すると大手門が見えてくる。
 
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桜がいい!
この門を入ると皇居東御苑だ。
私は初めての入城!
 
入るとすぐ百人番所が原形をとどめた構えを見せ、なかなかの見栄え。
 
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そして尚蔵館。
 
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               以上パンフレットより
 
展示室は小さな部屋であったが、さすが「王室」やら「皇室」の贈り物。
素人目でも「大層な物」と映った。
こういう文物・造形芸術品が今でもやり取りされ保存されているのだ。
まさに「正倉院」と感じ入った。
 
皇居の周辺は二重橋正面のいわゆる皇居前広場、警視庁前の桜田門、そして武道館に通ずる北の丸公園と何度か訪れているのだが、東御苑は初訪問。
 
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こんなに広いのかと思うような城内。
石垣もなかなか見事。
天守台の石垣などピラミッドのようだ。
 
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しかも、都心と思えぬ自然も。
 
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こんな鳥もゆったりくつろいでいた。
 
東京のど真ん中、周りを歩いている人の半分以上は外国からのお客様のようだった。
 
この東御苑の出入り口は4カ所かな。
大手門から入り乾門に至り千鳥が淵に出た。
桜の開花状況を見たかった。
 
途中、洋館がでんと前に聳えた。
 
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そこから明治時代の女子学生が出てきた。
 
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どこの女子大生?と見紛うかのみなさん。
実は小学校の卒業式後のみなさん。
まだ12歳。
すごいね!
身体の発育といい、知恵といい明治時代からすると成人級かな?
 
 
 
千鳥が淵では桜はほころび始めたばかりのようだった。
でも、なかなか乙だ。
 
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歩いていると武道館に出た。
外国からのお客さんが旅を満喫するように仲間ではしゃいでいた。
見ていて嬉しくなった。
こんな尼僧の方々も。
 
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結構歩いた。
歩数計は一万五千歩を超えた。
 
今日は銀座で疲れを癒そう!
 
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2018年3月11日 (日)

「何故、アフリカに原発ないの?」 オスマンサンコンさんの講演会だ!

今日は3・11.
地震、津波、原発事故から7年。
 
オスマンサンコンさんの講演会があった。
しかも演題が「教えてサンコンさん!『何故、アフリカに原発ないの?』」なのだ。
新聞で紹介された。
 
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サンコンといえば元ギニア共和国の外交官で、どういうわけだかTVのバラエティに出演して人気を博していたのを覚えている。
その方が話をして、なおかつ反原発のようなニュアンスの演題。
行ってみなければと思った。
そして、行ってきた。
 
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ただ、多少疑念が残ったのはネットで彼のことを調べた時、何人かの人々と撮影された写真がアップされていた。
その中にPKOで名を馳せ、その後議員になったヒゲの隊長らしき方が写っていたからだ。
 
でも杞憂だった。
 
あらためて見たところ間違いなく佐藤正久参議院議員であった。
彼は集団的自衛権の一部行使を認めるいわゆる「平和安全法制」の成立に汗をかいたと自認していらっしゃる方だ。
で、なおかつ原発推進をしている現政府の副大臣も務めているので気になったのだ。
 
 
しかし、一緒に写っているのはお友達だからでなく佐藤氏が日本・ギニア友好議員連盟のメンバーでサンコン氏が議員諸氏を訪問した折のものだとわかった。
 
サンコンさんは政治イデオロギーというより、何よりも人を愛し、そして自然を愛している。
そこから自ずと反原発を唱えるようになったようだ。
 
プログラムがスタートした。
 
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オープンとともにサンコン二世のヨンコンさん(本名は日本人のお母さんの姓を使い名も日本的なもののようだけど)が登場した。
 
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ディスクジョッキーであることを自己紹介した。
いきなり大音響のレゲエのリズムが会場に響いた。
レゲエについては、呼び名は聞いたことあるけど、こんなものかな程度にしか分かっていなかった。
でも、聴いているうちに体がリズムとメロディに馴染んできた。
パンフ説明文によるとジャマイカの伝統的な音楽にアメリカのジャズやR&Bがミックスされたものだそうだ。
そしてそのジャマイカの人々は90%がアフリカから連れてこられた黒人奴隷の子孫。現在人口は270万人ほど。
そんな成り立ちからか、その音楽は「社会批判や、政治への反抗、人種差別に抗するもの、嘆きや愛、人生になどについて歌っている」(パンフレットより)ようだ。
 
次に二人のDJが登壇した。
一人はジャマイカなまりの英語がしゃべれるという MARTIN KINOOさん。
もうひとりはRANKIN TAXIさん。
私は初めてお目にかかったのだけれどレゲエDJとして世界的に注目されているそうだ。
RANKINさんのパフォーマンスはレゲエを基礎においているのだろうけど素人の私にはラップだか、ヒップホップだか良くわからないものだったが、舞台を縦横無尽に駆け巡る熱演と発する言葉には共感できた。
 
Dsc08354              RANKIN TAXI  
 
ショートフィルムタイムでは「子供たちを守りたい~県境を超えてつながる母親たち」が上映された。
福島原発事故によるヨウ素被爆と低線量被爆で甲状腺ガンになった子供達と親の活動のドキュメントだった。
すでに150人超の子供が甲状腺ガンと診断されているという。
でも、安倍政権はチェルノブイリより被ばく線量が低いとして健康被害などないと言いはっている。
安倍政権は復興期間を地震津波から10年だけとして復興・創世をあと二年で終了し、おまけに復興庁も廃止するとのこと。
とんでもないことだ。
 
本日の朝日新聞の一面トップに「避難 今も7万3千人」と出ていた。記事に「原発事故に遭った福島では4町村で避難指示が一斉に解除され、まもなく1年になるが、帰還者は少ない。農業産出額も回復していない。避難生活に伴う精神的苦痛に対して支払われてきた賠償は、避難指示がおおむね解除されたとして、3月分で終了する」(朝日新聞3/11朝刊一面)。
社説には「心の復興への長い道」と題してメンタル面の現状が書かれていた。
深刻だと考えさせられたのは、宮城県の例として小中学校の不登校の実態が紹介されていたことだ。
2016年度には3195人の不登校者がいて前年より362人も増えたというのだ。
ハード面の整備が進んでも、人びとの生活面を見るとまだまだなのが実情だ。
一方で未稼働原発の維持・管理に2012年から5年の間に5兆円超が支出されたという報道だ。(3/8 朝日新聞デジタル)
まさに苦難と矛盾は進行中だ。
 
 
サンコンさんのお話が始まった。
 
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彼は親日家であるとともにふるさとのギニアも愛している。
故郷で学校も創設し、今でも支援物資を送り続けている。
先にも触れたが、彼は自然を大事にしようということを貫き、アフリカと日本で古来大切なものとされてきたことを融合し、それらを信条としているようだ。
 
譲り合い、分かち合い,助け合い、そして感謝などの言葉で表現しながら、面白いのはそれを日本の風習のなかに見出していることだ。
盆暮れの習慣やら、さらには義理人情などの人間関係。
 
 
ギニアの故郷では子供が生まれると必ず植樹するのだそうだ。
ちなみにサンコンさんは22人兄弟姉妹だそうだ。だから庭に22本の木が大きく育っている。
それを絶対切り倒さない。
何故かというと、植樹する際に必ずその根元に赤ちゃんのへその緒を埋める。
そして子の成長、木の成長をともに見守り、感謝するのだそうだ。
まさに自然と一体だ。
いずれにしろ、その信条に従ってきたサンコンさんにとって原発は相容れないもののようだ。
深刻な課題であるが楽しい講演会だった。
しかめっ面でなく楽しくあれこれ主張することのほうが共感を呼ぶね!
我が家のハクモクレン一週間でこんなになったよ!
 
 
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