今年も鑑賞してきた日展作品
12月14日(土曜日)から「日展」巡回展が始まる。
京都を皮切りに2020年7月の長崎まで続く。
私は、毎年この催しを楽しみにし、可能な限り鑑賞する。
今年も、ひとあし先にに東京展に赴いた。
会場は国立新美術館。
都心にありながら木々に囲まれ心落ち着く。
日展の魅力は在野の芸術家など多くの人々が出展されていることだ。その結果、様々な画風というか、技法が一堂に会する。
鑑賞する私たちにとっては理解できるもの、難解なもの、美しいと思うもの、こりゃ天才だと思うもの、好きも嫌いも全てあるのだ。
出展作品の分野も幅広く、日本画に始まり、洋画、彫刻、工芸美術、さらに書に至る。
どの展示から見るのも気の向くままでオーケー。
下図のチケット裏にスタンプを押してもらえば、その日だけは出入り自由になる。
今回は昼には美術館を出て外で食事した。
私はだいたい日本画会場からスタートすることにしている。
見ての通り、大きなキャンバスが並ぶ。(日本画はキャンバスと呼ばないかな?)
うれしいことに日展では写真撮影が許される。
但し、動画撮影やフラッシュ撮影は禁じられている。また、作品をブログなどで紹介する際には必ず作者の名も示さなければいけない。
「銀糸の奏」棚町宜弘さん(神奈川県・入選)
日本画だよ。すごいね。ちなみに日本画特選作品は下の絵。
「白い鳩」竹内恵利子さん (愛知県・特選)
私たちが小中学校で学んだ日本画のイメージとは全く別ものだ。
次に寄ったのは「工芸美術」。
壺や容器、壁掛けなど装飾品としては常にお目にかかる機会があるのだが、いざ創作物・芸術作品として鑑賞するとあらためて作者の造形力というかイメージ力には驚かされる。
「樹の精」北川美千代さん (滋賀県・入選)
食事をはさんで洋画、彫刻、書と回った。
いつものことなのだが洋画にいたり、じっくり鑑賞すると皆天才じゃないかと恐れ多くなる。
天賦の才といえば話は飛ぶが、今、一年半遅れでNHK連続テレビ小説「なつぞら」を観ているのだが感じたことがある。
主人公 "なつ” や兄、そして妹まで絵が上手いのだ。彼らのお父さんが残した家族の絵もそう。血というか遺伝なのかね。
我々も少し練習すると上達はする。でも、「よく頑張りました」ぐらいで努力は認められても作品は決して褒められはしない。
どんなに努力しても絶対に到達しないことがあるのを思い知る。
日展など、まだ名も知られていない人たちであっても凄さが伝わって来る。
今回も思い知らされた。
ところで、溜めどり番組も相当蓄えてあるが、大河なり、テレビ小説などは時期が来ると家族揃って一気に見るのだ。
この「なつぞら」は10月15日から1日に4話づつ可能ならば連日、通常は週に3日ぐらい観たかな、それでおよそ2ヶ月で100話に達した。これも一つの見方。家族で共有できるものが一つ増えたかな。
日展に戻ろう。
洋画の展示コーナー。
「廃船」茅野吉孝さん (千葉県 特選)
「港の朝・曇る日」 長谷川仂さん (愛知県 東京都知事賞)
そして彫刻コーナーへ。
なかなか楽しい。
「買い物帰りに」 丸田多賀美さん (鹿児島県・入選)
「道しるべ~春をさがしに~」 脇園奈津江さん (鹿児島県 特選)
「報恩感謝」 山本将之さん (大阪府 特選)
一休みして書へ。
「墨魂」 西村大輔さん (京都府 特選)
「安靜」 荻野展山さん (岐阜県 特選)
なかなか癒しになりました!!
また来年!
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