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歴史・地域

2019年6月21日 (金)

新大久保で三・一独立運動を考えた!

トランプさんとジョンウンさんのやり取りが注目されて以降、韓国では政府中枢から市民までが待望の半島平和実現を期待した。

その一方で日本と、と言うよりも安倍政権と韓国の関係がギクシャクしている。

報道では竹島問題であるとか慰安婦問題がクローズアップされているが、それも当然として、尚且つ江戸末期からのアジア史を振り返る中で感じるのは、国際的な大きな事件の真相・「事実」報道がどうも各国によって、とりわけ市民レベルに伝えられる情報が異なって(改竄?)いるみたいだということだ。当然世論は大きく異なってくる。

そんな関心から議論の中に時々出てくる五四運動(中国)や三・一独立運動(朝鮮)をネット検索してみた。

そうしたところ、ヒットした。

企画展示「3・1独立運動100年を考えるー東アジアの平和と私たち」高麗博物館。というものだ。

新大久保にある。早速行ってみた。

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最初、高麗   と聞いて、記憶を呼び起こし、たどり着いたのは高麗美術館だった。

前に行ったことがあったな、あそこで開催されているのかあーだった。でも、新大久保ではなかったよなと思いながら、出かけた。記憶では繁華なところでなく建物が木々に囲まれていたような気がした。途中で思い出した。博物館と美術館の違いだった。美術館は京都に行った時に寄ったのだ。

西と東、大間違いだった。

気を取り直し、新大久保の賑わいの中、住所地に向かった。

さすが韓流の街。

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ダンスグループが踊り、ファンが取り囲んでいた。

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賑やか!

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電信柱だけ見ると半島のどこかの街のようだ。

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この日はヘイトスピーチの集団もいなく、国籍を問わぬ老若男女がショッピング・散策を楽しんでいた。

着いた。どちらかというと新宿歌舞伎町に近いところだった。

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チラシをもらった。

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NPOが運営する小さな博物館だった。展示場は小さなビルのワンフロアーでオフィスを改装したような感じだった。

展示もどちらかというと絵解きや現物展示というよりもパネル上の文字説明が多かった。でも、あらためて学ぶ動機付けをしてくれた。

そもそも三・一独立運動とは何か。

1919年3月1日に京城から始まった日本の朝鮮植民地支配に対する朝鮮の人々による独立運動だ。朝鮮の研究者の資料によると3月から5月までの集会に参加した人の延べ人数は202万人にもなり、死者7509名、負傷者1万5849名、逮捕者4万6303名だった。

これに至るまでの簡単な経緯を年表で見ると次のようだ。(放送大学:日本外交史より)

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日露戦争が始まった年の「日韓議定書」から始まり、1910年の韓国併合という流れの先にある1919年だ。

日露戦争自体が満州と朝鮮半島の権益をめぐっての日露の戦いだった。

でも、ことは単純でなく日本は脱亜入欧の証のような日英同盟にこぎつけ、片隅とはいえ帝国主義列強の一員とされるなかでの開戦だった。単純な日露二国間の戦いではなく1914年に始まった第一次世界大戦の前哨戦のようなものだったと言う学者もいる。

そういう中での日韓併合・植民地化だった。

三・一独立運動にもどれば「教材工房」の世界史用語解説によると大変興味深いことが書かれていた。

この運動開始時の日本の首相は平民宰相と言われた原敬だ。

この原敬の日記によれば、原は長谷川朝鮮総督に対し「今回の事件は内外に対し極めて軽微なる問題となすを必要とす。然れ共、実際に於いて厳重なる措置を取りて再び発生せざる事を期せよ。但外国人は最も本件に付注目し居れば残酷苛察の批評を招かざる事十分注意ありたし」と対外的及び日本人に対し、大事件でないように扱うように指示し、一方で事実として大変であるから運動を弾圧せよと行っているように見える。

その結果、日本では「万歳事件」と報道され一部暴徒の示威行動にすぎないものとされた。日本警察は先ほど示した死者数などとは違った死傷者数を発表した。死者357名、負傷者802名と大幅に縮小され、些細な事件とされた。

そういう点で時の支配者のやることは今も、昔も変わらないね。

老後2000万円問題に至るまでのあれこれも同じだね。

ところで、私たちが半年前に滞在したばかりの香港で「逃亡犯条例」をめぐる市民の大きな反対デモがおきたね。

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香港2018年年末

香港旅行ブログに書いたのだが、書籍販売所で「雨傘運動」の本が売られていた。

新聞報道によれば今回のデモで目立つのは、五年前の運動に加われなかった「ポスト雨傘」世代の若者たちだそうだ。(朝日新聞6月18日夕刊)

そして彼らは雨傘運動の教訓を学び、市民の支持を得られないことはやらないと言って「道路の占拠はやめよう!」と呼びかけた。そして、やはり現代っ子、それらの呼びかけをSNSを使って周知徹底しているというから面白い。ハンドマイクなどでは10メートル四方の人々にしか伝わらないのだが、電波に乗れば遠く離れている人にも伝わるものね。しかもどんどん拡散していく。結果、香港政府の行政長官が謝罪した。しかし撤回はせずに、無期限延期方針だということなので予断を許さない。

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安倍政権は、選挙を前にこの件の動向を注視していただろう。場合によっては野党攻撃やら自らの合理化に使ったのだろう。中国の政権は独裁だ。怖い。だから尖閣はなどなど言いながら。

しかし「無期限延期」だとしても当局が住民の声に応えたことは、沖縄などの声を全く無視して工事を進めたり、データーをごまかしながら陸上イージス基地を造ろうとする強権政治には手痛い結果を招くかもね。

高麗博物館企画展、あと二日、6月23日までだよ!

 

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