第一次韓流ブームは2003年に「冬のソナタ」がNHK BS で放送されたことから始まった。主演のぺ・ヨンジュンが「ヨン様、ヨン様」と新聞やらテレビを賑わしていたことを覚えている。
しかし、私は、どんなドラマだろうかという興味は持ったが、視聴することはなかった。そもそも、恋愛ものはテレビも映画もそれほど見たいとは思わなかったこともあるけどね
でも、ヨン様の顔はしっかり頭の中に刻印された。様々なメディアに登場してたからかな。
そんな風だったけど韓流にそっぽ向いていた訳じゃない。
はまるほどではなかったけれど、時代劇を中心によく観た。
最初に面白いと感じ、最終話まで観たのは「朱蒙・チュモン」かな。2007年4月にBS フジで始まった。
このドラマ、韓流ブームの中での人気ランクはそれほどでもないけれど私にとっては特別だった。


ドラマの展開も面白かったが、特別だったのは朝鮮民族の歴史をあらためて知り、多少なりとも半島についての知恵をつけ、曖昧模糊なることや「偏見」を払拭するきっかけになったことだった。
東洋史というと、どうしても「殷周春秋戦国秦漢」と子供の頃に懸命に暗記した中国歴代王朝のあれこれが教科書を占めていた。
でも、このドラマなどから、あらためて古朝鮮から高句麗、そして、いくつかの戦いを経て朝鮮王朝に続く朝鮮半島の歴史を知ることができた。
日本の歴史との関りでも、「天孫降臨」とか「天照大御神」等日本オリジナルのもと教えられてきたことなのだが、王朝の伝承としてよく似た物語がドラマの背景に出てくるなど、やはり実際は、大陸から伝わってきた話だったんだなと思わせた。
実際、663年に唐・新羅連合軍が百済・倭国(日本)の軍を撃破した白村江の戦いで、国を失った百斉の貴族や王族が倭国に逃れ、その際、伝承物語も一緒に運び込まれたのかも。
ium(もっと知りたい韓国の話)より
高句麗の登場に続いて朝鮮半島は三国時代に入って行く。
高句麗、百済、新羅だ。
三国時代の百済の物語は
「階伯 ケベク」(韓国制作2011年、日本放映 BSフジ2012年4月~)
時代は西暦676年の新羅による朝鮮半島統一、及び白村江の戦の直前の物語だ。
新羅の物語で観賞できたのは「善徳女王 ソンドク女王(韓国2009年5月 日本での視聴 BSフジ 2009年10月~)」
高句麗から高麗までの歴史ドラマを観ていると気が付くことがある。
朝鮮半島の衣服と言うとチョゴリやチマが頭に浮かぶが、古朝鮮から高麗に至る歴史の中での半島の着衣変遷は、そのイメージとは異なっていた。私などが先入観として持っていた半島風俗は朝鮮王朝以降のようだ。


善徳女王は新羅のみならず、朝鮮半島での最初の女性統治者となった人物だ。この時代(7世紀)に新羅では仏教文化が発展した。
日本でも7世紀以後、大化改新から奈良遷都までの時代を白鳳時代と呼び、大陸での抗争による盛衰の結果もあって、多くの渡来人を迎えるなど文化的にも国際性に富んでいた時期だったようだ。680年には薬師寺の建立にも着手された。
半島では。675年には高句麗が滅亡し、ついで918年には新羅が滅亡。そして高麗時代に入って行った。日本の時代で言えば平安時代初期から室町時代半ばまで続いた王朝だった。
このころ大陸ではモンゴル帝国が台頭し、1271年には南宋を滅ぼし「中国」内に元を建国した。
高麗も南宋滅亡の後、王朝の滅亡は免れたものの、モンゴル帝国の間接支配下に置かれた。
鎌倉時代の1271年と1281年の二度にわたる元寇では、モンゴル人兵士でなく、多くが南宋と高麗の人々が鎌倉武士と闘うことになった。高麗の人々にとっては過酷な戦いだったようだ。結果として、これらを遠因として高麗は滅びることになり、朝鮮王朝(李朝)に変わる。
高麗時代のドラマは「太祖王建(韓国2000年~2002年)を少しの期間みただけかもしれない。
ただ、昨年6月~10月までWOWOWで「高麗契丹戦争」(韓国2023年)が放映され、録画した。
未だ観賞していない。
年内には観てみよう!
さあ、いよいよ朝鮮王朝(1392年 太祖李成桂)に突入。
韓流時代劇の舞台となった時代は、やはりこの王朝時が一番多いようだ。ちょっとチェックしただけで100本をはるかに超えるドラマがあった。
とは言え私が観たのは数本だけど。
観賞したドラマの舞台となった時代を古い順位に並べていくと次のようだ。
何と、一番古い時代のドラマは「宮廷女官チャングムの誓い」(韓国放映 2003年9月~2004年3月)だった。
国王は第10代の「燕山君(ヨンサングン)」だ。(在位1494年~1506年)
このドラマは家族で観た。(視聴 2015年7月1日~ BS日テレ)
私にとっては韓流時代劇の中にあって「朱蒙」に並ぶものだ。
しっかり、録画し、今でも全話ディスクに保管してある。でも、観なおすことはないかもな。
次に登場したのは第14代国王「宣祖 ソンジョ」(在位1567年~1608年)とその息子の第15代国王「光海君 クアンヘグン」(在位1608年~1623年)の時代。
医療ものだ。
「ホジュン 宮廷医官への道」(韓国放映 1999年~2000年)、私が視聴したのは2013年9月~BS日テレだ。
私がこの番組を視聴始めたころは、ドラマでなく所謂K-POPという韓国音楽産業の進出と日本での人気獲得から始まった第2次韓流ブームが一段落したころかな。
K-POPについてはあまり認識することもなく、又音楽番組を観ることもなかったので、たまに何かの折に歌っている姿が目に入っても、韓国のグループとの理解はなかった。
そもそも、外国が関わるブームの流行り廃りは「芸能」「観光地」の良し悪しに負うことも確かだが、今の日中関係が現総理の台湾問題にかかわる発言に端を発して冷却しているように、日本の観光名所が不人気になったからではないのと同じで韓流ブーム盛衰も政治がらみもあったようだ。
2012年の竹島問題や2017年には新大統領就任による新政策の打ち出しなどで雰囲気が以前と変わっていったみたいだ。


次のドラマの時代は第16代国王「仁祖 インジョ」(在位1623年~1649年)。
医療物なのだが獣医だ。
「馬医」
このドラマなどは、いわばブームの中で制作されたことからか韓国で放送された翌年には日本で放送された。韓国では2012年10月から翌年3月まで。日本ではNHKBSがバトンを受けるように2013年7月から2014年6月まで放送した。
このドラマを手掛けたのはイ・ビョンフン監督だ。
韓国の他の監督ドラマを多く見ているわけでなく、比較できる立場にはないのだが、イ・ビョンフンさんのドラマは面白かった。
最後に紹介するのもまさにイ監督作品「トンイ」(韓国放映2010年3月~10月)。(視聴「2011年4月~2012年6月 NHKBS)

時代は第19代国王「粛宗 スクチョン」(在位 1674年~1720年)。
この国王、今まで紹介した国王の中では在位が一番長いね。
なかなか楽しめたドラマ群だった。
今回、前々回の日本ドラマと合わせて取り上げたのだが、今、BSTVの番組欄を見ると再放送で取り上げられている以前のヒット番組が多いのに驚かせられたからだ。
最初に取り上げた「朱蒙」がこの8月までBS日テレで放送されていた。「善徳女王」(BS日テレ)が8月からスタートし、「トンイ」(BSTBS)が追いかけるように9月に始まった。
何よりも驚いたのは、今年初め2月24日から3月31日まで「冬のソナタ」26話が再放送されたことだ。(BSフジ)

最初に触れたように私は評判を聞いていたけど観ることはなかった。
今回はちょっと観てみるかと、第一話を覗いてみた。
美しい背景と共に物語も破綻なく進む。でも、あと25話はと思い中断して現在に至っている。
そんな時、この8月、なんと「冬のソナタ」日本特別版と名付けられた総集編はWOWOWで放映された。しっかり録画した。
26話分が2時間15分にまとめられた。

今度は観賞してみよう。
年内にはね!
ヨン様、もう少しお待ちください!
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