1月20日アメリカ合衆国第47代大統領にドナルド・トランプさんが就任した。就任前から物議を醸す発言が目立った。そして、大統領となったその日の言動も案の定だった。
トランプ大統領就任を報じる朝日新聞(1/22朝刊一面)
そして、1月25日に報じられたのは裁判所の裁定だった。
トランプさんは就任当日もテレビカメラを意識しながらパフォーマンスを演じつつ大統領令にサインをしていた。
驚いたのは、その一つである出生地主義に基づく国籍取得否定について連邦地裁が「違憲」として差し止めたのだ。
就任前から声高に実行を宣言していた不法移民追放の目玉の大統領令だった。いくつもの州から異論がだされて提訴もされてはいたのだが、連邦地裁の「英断」に驚く。トランプ陣営は報復などを考えないでいてほしいな。
トランプさんはバイデン政権の政策を次から次へと覆すことに重きを置いて、それを「常識の革命」などと呼んでいる。DEI(多様性・公平性・包摂性)を考慮する事を禁止する命令もその一つだ。それには民間企業でも同調するところが出てきている。日本でも展開しているマクドナルドがその一つ。
管理職に占める女性比率や人種的・性的少数者比率の目標を廃止した。同様の動きが広がりつつあるというから怖い。国民の反発もかなり出ているようだ。これからどうなるやら、世界の政情不安や戦争が収束するのか大変気になる所だ。
ただ、民主党ならばいいかというと、そうでもない。ガザ攻撃でのダブルスタンダードを見せられた後の今ではどっちもどっちだと思ってしまうのが現実だ。
私たちとしては手の施しようもないのだが、先ずは日本が戦争加担やら戦争を勃発させないように国民として声を上げるしかないかな。

ところで、この一年をふり返ると、日本人スポーツマンやアーティストの活躍が凄かったね。
しかも、国際的に高い評価を得ていた。
先ずはドジャーズに移籍した大谷選手だ。
バッターに徹した一年だったが、大リーグ初の50本塁打と50盗塁の同時達成を成し遂げた。
日本中大騒ぎで号外まで発刊された。
2か月後再び号外だ。同じ人物に連続して号外が出たことなど今まであったかな?
大谷のMVPナショナル・リーグ最優秀選手受賞だ。
そして、先輩であるイチロー!やっぱり号外!

イチロー=鈴木一朗(本名)さんもすごいね。今月16日に日本の野球殿堂に入ったばかりだった。
その5日後に米野球殿堂入りだものね。今回はじめて知ったのだが、殿堂入りにはそれなりの厳しい基準があり、選考された人は本当に誇っていいようだ。
先ず選考基準はMLBで10年以上プレイして、引退後5年以上経過しているのが第一の条件。
それを満たし、全米野球記者協会の推薦を受けた者が投票を受ける資格を得る。
いよいよ投票となるのだが、投票者にも資格用件がある。全米野球協会に10年以上所属する記者であることだ。イチローが推薦を受けた時点で有資格記者は394人いた。
殿堂入りが確定するのは記者の75%以上の投票を得た者となる。
厳しいのは得票5%以下の選手はその回限りで終わりとなり、75%以下の得票だった選手は10回75%以下が続くと11回目は候補から外されるのだそうだ。
それがイチローは推薦初回で393票獲得し殿堂入りとなった。
実績とアメリカ球界への貢献が高く評価されたからだ。
朝日新聞1月23日付朝刊17面スポーツ欄
改めて実績を振り返るとやはりすごい。
2000年のシーズンオフ後に渡米し、2001年のシーズンで最多安打、首位打者、最多盗塁のタイトルを獲得し、さらにリーグ最優秀選手となっている。
2004年に達成した安打は84年ぶりに年間記録を更新する262本だった。
10年連続の200安打にしても、その打率の平均が3割1分1厘であることも驚異的だ。
見事!
2024年9月17日付朝日新聞15面 「Disney+」全面広告
アーティストでは真田広之さんが凄く評価されたね。
最初に注目されたのは昨年9月17日に報じられたエミー賞授賞式(アメリカ時間15日)で真田広之さんがプロデュースし主演も務めた「SHOGUN」が主演男優賞など18部門を制したことだった。そして、私はその「値打ち」について十分わかっていなかった。
アカデミー賞やらグラミー賞等はそれなりに「値打ち」を知っていたがエミー賞については認識していなかったのが正直なところ。
明けて1月。
テレビから又「将軍」の話が聞こえてきた。最初は、ずいぶん長期にわたって取り上げるなと、9月のエミー賞を正月のめでたい話のひとつとして取り上げているのかと聞き流した。
ところがだ、1月7日の朝刊を見ていたら「SHOGUN 今度は完勝」との小見出しが目に飛び込んできた。
ここで漸く「SHOGUN」が新たな賞を獲得したと認識した。
エミー賞はアメリカテレビ業界のアカデミー賞と言われているそうだ。
ゴールデングローブ賞はアメリカテレビ・映画界の最優秀作を決める米国最大級のアワード(賞)なんだって。
どこが違うかというと、MVPもそうだったけど、投票を誰がするかのようだ。
エミー賞はテレビ関係者が投票し、ゴールデングローブ賞は世界各国の記者や評論家が投票するみたいだ。
ゴールデングローブでは真田、アンナ・サワイのみならず、エミー賞では受賞を逃した浅野忠信が助演男優賞に選ばれた。快挙だったね。
真田は主演で評価されただけでなくプロデューサーとしても称賛された。
中でも丹念に行われた時代考証やセリフの大半を日本語にすることにこだわりリアルな日本を創り上げたことも画期だったようだ。アメリカでは映画などを字幕で見るということはあまり歓迎されていなかったようだ。ただ最近は日本製アニメなどが字幕入りで上映されるなど慣れが進んできたことなどが背景にあるようだ。
真田さんは2003年のラスト・サムライ出演を経て2005年ロサンゼルスに拠点を移し以降20年アメリカで活動されてきた。その間、時折名を聞くことはあったが特に気を止めることもなかった。
そんな私だけど真田さんに興味が湧いてきた。
我が家の録画ストックに何本か出演作品があった。アメリカ映画に日本人役として出演した作品もあった。「MINAMATAーミナマタ」「47RONIN」などから観賞してみるかな。
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