始皇帝最強軍団の来日だ!
「キングダム」映画実写版 監督佐藤信介 東宝より
タイトルの「始皇帝の最強軍団云々・・・」は案内チラシの裏面に書かれていた呼び込み文句。
チラシ裏面
確かに秦は最強だった。周王朝が弱体化する中で春秋時代に入り、戦国時代を迎える。戦いが続く中で紀元前230年に韓が滅び、燕、魏、楚、趙と続き、最後に紀元前221年斉が滅亡した。
紀元前221年に中国大陸で初めての統一帝国が成立した。始皇帝の秦だ。
ところがこの秦、十数年の天下で滅亡する。そして漢の時代に入っていく。
そして、前漢、後漢の凡そ400年間が秦の時代と共に以後の中国王朝の諸制度、文化等の礎となっていった。
秦、漢の遺物を見る前に一階ロビーの一角で休んだ。落ち着くスペースだ。
考古学の対象となるような遺跡や遺物を見るといつも感じるのが、これらが紀元前に作られ、使用されていたのかという驚きだ。
彩色双耳陶壺
青銅製の香炉
蓋付き扁壺
この「蓋付き扁壺」と呼ばれる青銅器など、繭型デザインは今にも通じるようだし、機能的なところでも蓋があるだけでなく刻まれた線により「加熱しすぎず、熱を放射させない」仕組みになっているとのことで驚かされる。
テクノロジーの先端を行くのはやはり武器なのか?
「弩(ど)」(大弓)の構造に凄さを感じた。
青銅製とはいえ恐ろしくなる刃物。
ここまで来て、さあいよいよ兵士と軍馬だと思いコーナーを回ったところ現れたのが・・・。
キングダム特設展示だった。
アニメとのコラボレーションで秦の時代と始皇帝を紹介していた。
家に戻ってから我が家の録画ストックを探ったところ映画「キングダム」(監督佐藤信介 東宝)があった。そして直ぐに再生観賞した。
若手俳優の山崎賢人や吉沢亮、そしてベテランの大沢たかおが起用され、それなりに面白く、また秦の時代のアウトラインを見ることができた。現在「キングダム2 遥かなる大地へ」が上映されているようだ。
このところジャンルをまたがって漫画の評価が上がっているようだ。8月7日の朝日新聞夕刊に「演劇界 漫画・アニメに熱視線」とのタイトルで「千と千尋の神隠し」や 「四月は君の嘘」が舞台化されチケット完売の実績を残したことなどの論評が出ていた。そして美術館・博物館展示解説も文字のみならずアニメ急浮上と言ったところか。
この高い評価は国内にとどまらないようだ。
たまたま書店で平積みされていた雑誌「サライ」(2022年9月号小学館)。
表紙にでかく印字されていたコピーがすごい。
「(日本漫画が)近年は世界的に評価が高まる、生き方を学ぶ奥深き『名作』の数々。日本漫画は大人の教養」だとさ。
さていよいよ戦士が登場だ。
かなり昔、丸暗記した「殷周春秋戦国秦漢」のおさらいができたようで頭の中に少しよみがえったかな。
帰りは定番であるが東名高速上り線富士川サービスエリアに入った。
富士山は、まだ厚い雲に覆われていた。観覧車を下から眺めながら抹茶ソフトクリームを味わいつつ、本日の見たこと聞いたことを反芻した。
« 久しぶりに兵馬俑の戦士や軍馬に会ってきたよ!それにしてもデジタル化急速進行中だ。 | トップページ | 8月末だというのにまだ猛暑。でも花は咲き、実も付き始めた! »
「歴史・芸術」カテゴリの記事
- 博物館で「はにわ」に会ってきた。彼らは人気者なんだね。凄い人出だった!(2024.12.19)
- 始皇帝最強軍団の来日だ!(2022.08.19)
- 久しぶりに兵馬俑の戦士や軍馬に会ってきたよ!それにしてもデジタル化急速進行中だ。(2022.08.12)
コメント
« 久しぶりに兵馬俑の戦士や軍馬に会ってきたよ!それにしてもデジタル化急速進行中だ。 | トップページ | 8月末だというのにまだ猛暑。でも花は咲き、実も付き始めた! »
初めまして。始めてのコメントで失礼します。ココログ広場では毎週いいねをありがとうございます。
>現在「キングダム2 遥かなる大地へ」が上映
盆休みに急遽仕事が入って鑑賞する時間を失い残念至極であります。
>日本漫画は大人の教養
漫画によりけりでしょうね・・・。
>キングダム特設展示だった。
露骨だなぁと愛読者の私も少し思ってしまいました。まあ今日のアニメでは大河ドラマ以上に歴史ドラマを見せて感動しています。
>
投稿: うしつぎ | 2022年8月28日 (日) 09時50分