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2023年12月

2023年12月28日 (木)

どの映画が面白いのか、タイトルの選択ヒントをくれた新聞コラム、なかなかだ!

Img_19189 我が家の木々も葉を落とし小鳥たちが飛来しやすくなった!

朝食前、私は配達された朝日新聞をポストからだし、先ずは決まったタイトル三本を読むことが朝の決まりごとだ。

最初に一面下段のコラム「天声人語」、次に題字下の連載「折々のことば」(著者 鷲田清一さん)、そして三つ目が連載小説「人よ、花よ」(著者 今村翔吾さん)だ。読み終わると新聞は奥様に渡し、その日はもう当日の朝刊は見ない。

事件事故はTVやらYahooで充分。

ウクライナ、ガザ、派閥キャッシュバック、検察・警察のねつぞう冤罪、それから司法の政権への忖度・沖縄米軍基地、原発等々。

私は朝飯を食べ始める。

納豆や海苔、御新香など朝飯定番のおかずに加え味噌汁の具を炊きたての御飯に乗せ食べる。

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具は白菜やホウレン草、大根、人参そして豆腐も良いのだが油揚げを細く切ったものと麩が混ざった物は汁味が染みこみ歯触りもよく白米に合う。そして旨いのだ。最後に自家製ヨーグルトを食するのだが、私はその辺りから数日前の新聞を持ってきてチェックに取りかかる。目についた記事やらコラム等を数本決めて自分なりにゆっくり読む。

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クリスマスイブの24日朝刊は28ページだった。これを端から読み始めるといくら時間があっても足りない。さらには頭に入らないし残らない。でも、絞りこんだ数本だけの記事ならば読んで頭に残る。あれもこれもより、かえって世の中が見えてくるような気にさせる。

まあ頭が軟化しつつと言うか軟弱化してきている私の脳リハビリにちょうどいいと言うのが本音だけど。

イブの日にチェックした新聞は前々日の22日と23日の夕刊だった。

この夕刊で目に留まったいくつかのコラムの内三本が表題に書いたような映画鑑賞のタイトル選択をサポートしてくれたのだ。

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一つが「現場へ」と言うタイトルで様々な対象を取り上げている連載もの。この間のテーマは「隠れキリシタンのいま」。18日から22日までの5回続いた。長崎市の浦上地区や平戸市、五島列島など隠れキリシタンの歴史を取材したものだった。江戸末期の「浦上四番崩れ」と呼ばれる弾圧は酷いものだった。

そんな隠れキリシタンのことを考えている内に、観てみるかと頭に浮かんだのが遠藤周作さんの「沈黙」を原作としたアメリカ映画「沈黙ーサイレンス」(監督マーティン・スコピッシ)。江戸時代初期のキリシタン弾圧を背景とした映画だ。

我がBlu-rayに収録されているのだがテーマの重さと上映時間2時間40分と言う長尺物であったことから躊躇して観ていなかった。

Img_20545Img_20590Img_20578 二つ目がタレントの清水ミチコさんが綴るエッセイ「まあいいさ」。

彼女は最近「JAWS」(1975年公開)をやっと観たとのこと。なぜ観なかったかという理由が私と一致した。「どうせサメだろう」としか思えていなかったのだそうだ。ところが配信で観始めたらストーリーも面白く、さらにはサメ映画と言うより人間模様がドラマの主軸になっていることが分かったんだって。面白かったみたい。私も観る気になった。ただこれは我がライブラリーにない。wowowで再放映されたらゲットしよう。

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三つ目は「三谷幸喜のありふれた生活」だ。この連載も長い。2023年12月21日掲載分で1162回目だからすごい。

この回ではご自身の新作映画「スオミの話をしよう」(長澤まさみ主演 公開予定 2024年9月)について語っていた。

参考にしたのが黒澤明監督作品「天国と地獄」(1963年制作)なのだ。誘拐事件なのだが犯人が狙った者とは別人を誘拐してしまう話のようだ。本来の誘拐対象者は会社重役の息子であったのだが手違いで重役の使う車のお抱え運転手の息子を誘拐してしまったのだ。

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三谷さんはこれをヒントにして長澤演じるスオミの失踪から始まるシナリオを産み出したとのこと。

幸いにして「天国と地獄」は我が家にあった。2020年11月に「生誕100年三船敏郎特集」の一つとして放映されていた。この映画も結構長い。2時間25分だ。でも面白そう。

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今回は「天国と地獄」に挑んでみよう。

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そして、観た!

面白かったと言うよりも見ごたえがあった!

逮捕された犯人に語らせたセリフがタイトルに使われたようだ。天国のような邸宅にすむ会社重役それに対して古びた集合住宅で夏は地獄のような暑さに耐え冬は縮こまってしまう寒さの中にいた境遇を医療実習のインターンだった犯人が語った。その生活の違いを発端としての誘拐事件。犯人の策略から捜査過程や結果を報告し意思統一を図る捜査会議まで今のTVの刑事物をはるかにしのぐ面白さだった。黒澤明の監督力だったのか、三船敏郎、仲代達矢、山崎努等々の演技力だったのか?

2023年12月21日 (木)

早いなー!あと10日もすると辰の年!今宵も年忘れの居酒屋ライブだ!

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ちょっと早いけど、2024年がhappyになりますように!

開演15分前、居酒屋の主(アルジ)がマイクを手に持った。いつもながらのウイットに富んだ名調子の語り口だ。

「今日の演者はノリやすいよ。拍手ひとつで演奏がぐんと良くなるんだから。間もなく登場するので姿をみたら大きな手拍子で迎えてね」と音頭を取るはずだったのに、アルジは何故か厨房に向かい料理人と話を始めた。曲の出し物よりも、料理の出し物が気になるのかな。客が次々に来店しているが振り向くことなく話してる。

そのうち客席に対し後ろ向きで話しているアルジの傍らで突然お客らしい二人が楽器をいじり始めた。「あれ、拍手で迎えられる人たちじゃないの」と思った。

ヤッパリそうだったよ。一見して演奏者だと峻別できる衣装ではなく飲みに来た他の客と同じ普段着だった。

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ローカルな所なので特注サングラスをかけている

左手がピアニストのウラジーミル・ニコチンスキー。そして右手が本日のメインイベンター・ヴァイオリニストのナターシャ。遅ればせながら演奏者に気づいたアルジが「拍手!」と音頭を取った。店内いっぱいに歓声が響いた。

先ずは乾杯!客の若い女性が音頭を取った。始まった。

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1曲目が奏でられた!

「愛の挨拶」(作曲 エドワード・エルガー )イギリスの作曲家の作品。続いた曲は、フランスに跳んで「枯葉」、サンサーンスの動物の謝肉祭から「白鳥」。

これら楽曲、これまでもよく街やテレビで流れていた。まあ、聴けば私にも馴染み深い曲だ。

題名だけ聞くと「愛の挨拶って?」となるのだが、ほぼ誰もが聞き覚えがあるではないかという曲だ。

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毎回感じるのだが、とても贅沢なひと時を過ごさせてもらっている。

総勢30名弱の観客の皆が演奏者の1メートルから3メートルほどに座り、それぞれの耳に生音が届いているのだから。おまけにビールやら日本酒がいくらでもお替りできるのだもの。

四曲目は「リベルタンゴ」。一気にアルゼンチンに跳んだか。

そして、やはりクリスマスが近い。「ジングルベル」だ。

第一部の最後は、「待ってました!」

「ツィゴイネルワイゼン!」

中学生のころ知った数少ないクラッシクと呼ばれる楽曲の一つ。管弦楽伴奏つきヴァイオリン独奏曲だ。

大舞台での演奏は何回か聴いていたが、今回は、狭い酒場で、自分の為にだけ演奏してくれているかのようだった。まあ、大分短く編曲したそうで演者はサラサーテに申し訳ないので「チガッテルワイゼン」としておきますと謝っていたっけ。

第一部はおよそ45分間の演奏だった。さてビールは何回かお替りしたがつまみも食べなきゃ。

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なかなか美味だ。

ひとしきり食べた。第二部のはじまりだ。

「キサスキサス」から始まった。キューバで生まれた曲。

今回初めて知ったのだけど、「キサス」とは日本語訳すると「多分、おそらく」という意味だそうだ。

英語歌詞・タイトルが面白い。

Perhaps,Perhaps,Perhaps」だって。日本語にしたら「おそらく、おそらく、おそらく」。

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伴奏者としてサポートしたウラジーミル。

今日も素晴らしかった。長い間奏時などピアノ独奏会のようだった。

二部の二曲目は「黄昏のビギン」。

キューバの次はやはりカリブ海で行くのかと思った。

違った。往年の歌手・水原弘が大ヒットした「黒い花びら」について第二弾として売り出したレコードのB面で歌っていた曲だった。(作詞 永六輔、作曲 中村八大)

やはりタイトルだけではなんだろうという程度だったのだが、メロディが流れ始めて、よく聞いた曲だと認識できた。それもそのはず何人もの歌手が歌っていた。さだまさし、薬師丸ひろ子、さらには渡辺美里までが歌っていた。

この後歌謡曲が続いた。ぐっと渋く、「影を慕いて」「有楽町で逢いましょう」。

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そして、もうすぐクリスマス。

「アベマリア」「聖者の行進」そしてフィナレーの「きよしこの夜」と続いた。

・・・で、終わるわけないよね。

アンコールに応えてくれたのが、やはり名前を見ても頭に旋律が浮かばないけど、よく聴く名曲「チャルダッシュ」だ。

今日の居酒屋コンサートにふさわしい素晴らしい曲であり、演奏となった。

「チャルダッシュ」とはハンガリー音楽のジャンルの一つで、言葉の意味はまさに「酒場風」だそうだ。

ちなみに「チャルダー」とは宿屋兼居酒屋の名前だって。

たまたま、現在寝ながら本読みで昔読んだ沢木耕太郎さんの「深夜特急」を再読しているのだが第一巻香港から第二巻タイ、マレーシア、シンガポールそして第三巻でインド・カルカッタに着き、さらに西に向かおうとしているところまできた。どの町でも必ず宿屋問題がでてくる。

著者が各国をバックパッカーとして訪れ泊まるところがこの「宿屋兼〇〇」なのだ。いかがわしいけど相場比較で安いのだ。

偶然であるが面白い。

クリスマスずーっと前の楽しい前夜祭だった。

 

 

 

 

2023年12月14日 (木)

文展から百十余年の歴史を引き継いだ新「日展」。戦時中など大変な時期もあったんだねー。

 お腹も満たし、身体も休めた。さあ、洋画から鑑賞再開だ。

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日展に足を運び始めた昔、日本画展示会場から洋画の会場に移った際、日本画で得た感動はそのままであるが、それまで自ら思い込んでいた和洋の違いはなんだったのかと戸惑いを感じた。それは描かれる対象についてだった。

前にも触れたが、子供のころの感覚で言えば、日本画は浮世絵や山水画さらには屏風画等など歴史教科書で紹介された作品群のイメージだった。それが描画対象だけで言えば和洋共に「・・でなければならない」と言うものがないことに気付いたのだ。

その時点で調べ理解したのは伝統技法や画材(日本画で言えば墨、糊粉、岩絵具、膠、絹、和紙など)の違いで分けられると言うことだった。

この辺りのことは、年々の変化著しく、和洋融合しているところもあり、美術館によっては区別せずに共に絵画とし、彫刻等他の美術作品と分けているところもあると聞いた。

今回は日本画も、洋画も出品作品が多く描く対象も多彩だった。

それにしても洋画も凄い。

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Smorzando  西房浩二さん  

内閣総理大臣賞

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ベランダ 橋浦尚美さん 

特選

会場で「日展ニュース」パンフをいただいた。

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パンフ冒頭で日展理事長の宮田さんが挨拶していた。

「コロナ禍が少し落ち着いた今、触れ合い可能なイベントができその解放感は計り知れない」

「この時にこそ、文化の力、芸術の力、美術の力をもって、世にときめきを発信する大きな役割が日展にある」と語っていた。

本当にそうだね。大いにときめきをいただいた。

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木造船 ‘23  吉田定さん

特選

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パンフに広島大学名誉教授の金田晋さんが寄稿していた。

戦争で中断した日展がアジア太平洋戦争終戦の翌年3月には早くも再開されたことについてだ。

その時尽力された方として南薫造さんが紹介され、そのお話に考えさせられた。

南さんは終戦前年1944年に戦局で困難になりつつあった東京での生活からの退避と、自らの「絵画のぎりぎりのところから生き直そうとする決意」(原文通り)のもと故郷の広島県安浦町に帰った。

そこはオランダ軍医のシーボルトも絶賛した瀬戸内の多島美が眺望できるところだった。

ところが、軍は「軍事機密漏洩防止のため」瀬戸内海の描画を禁止していた。そこを通過する呉線列車の海側の窓は外を見れないように遮蔽されていたという。

南さんは故郷で絵筆を持つことができなかった。(日展ニュース6頁)

そして広島に原爆が投下された。

そういうことも手伝って日展再開に尽力したのだろうか。

(第1回は文部省美術展覧会「文展」として1907年にスタートし、「帝展」「新文展」「旧日展」そして現在につながる。)

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ロマネスク追憶 松井茂樹さん

特選

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輝きの朝 白井秀夫さん

入選

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漁港の朝 出口貴子さん 

入選

軍部は「漁港の朝」のような海の風景を描くことさえも禁じたのだ。

現在世界を震撼させているロシア、ウクライナ、そしてイスラエル、ガザ、さらにはミヤンマーなど軍が政治を牛耳る所では、結局は人々の生活など顧ることなく軍の論理が優先してしまうのだな。ましてや美術工芸などを語れば反軍思想だとされ抑えられかねない。

ちょっと気を引き締めるか!

さて、あとは彫刻と書。

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まなざし 石膏 窪信一朗さん

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パンジーは俯瞰する 石膏 田原迫華さん

特選

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うん、いい!美しい!でも読めない!

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討伐 筈井淳さん

特選

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彪如 石川靑邱さん

特選

書の会場は3階だった.

そこから1階のカフェ バントリーがこんな風に見えた。

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雨も上がったので、正面玄関から表に出て美術館の外周をぐるーっと回るように歩いて地下鉄駅に向かった。

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半日かけた鑑賞となったが、なかなか見応えがあった。

2023年12月 7日 (木)

寒さ厳しくなる前の菊まつり!三島楽寿園へ行ってきたよ!

恒例の菊まつりに行ってきた。JR 三島駅の真ん前にある市立公園「楽寿園」で毎年開催されている。

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三島駅南口を出て車道を渡るとそこはもう楽寿園だ。

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JR三島駅南口

この駅の外観はずっと変わらず富士山を象っているのだが、下車するたびに周辺の景色は変わっている。

駅を背にした右手に大きなビルが現れて、ホテルやコーヒーショップがオープンした

南方面から真っすぐ駅に向かってくる道路を進むと、商店街の中心に出るが、昔あったアーケードは取り外され、一気にファッショナブルになり、公園、街路の花、清流も手伝って近代的で美しい街並みに生まれ変わった。

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三島楽寿園 駅南口

園入口前は菊で飾られていた。

チケットを買って入園すると、最初に出迎えてくれたのが早咲きの桜だった。十月桜と呼ばれている。

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園内所々で開花していた。

今年の菊まつり大型盆景のテーマは「久能山 東照宮」だ。

言わずと知れた家康が最初に葬られた神社だ。その後日光に改葬されている。

日光、久能山ともに東照大権現を祀る神社だ。

そう、今年はやっぱり「どうする家康!」なのだ。

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紅葉も加わって、なかなか美しい。

何か建造物らしきものも見えている。

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こうやって見ると和傘もいいね。日本の伝統を表現するのにしっくりするね。

いよいよ東照宮らしい建物が御目見えか。

右側の建物は「鼓楼」だ。元々は鐘楼だったそうだ。

明治に入って神仏分離策の中で鐘を太鼓に変えたのだと。

しかも、その太鼓は江戸城中に在ったものなのだ。

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いよいよ本命。御社殿(拝殿)だ。

Img_09856Img_11101権現造りと呼ばれる建築様式で、鼓楼とともにスケールで再現されていて、8000鉢もの菊のオブジェに囲まれている。

園内では同時に「東海菊花大会」が開催されていた。大菊・懸崖菊・盆栽菊・福助作り・だるま作り・切り花などの技が競われていた。

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じっくり鑑賞すると改めて品種の改良ぶりに驚かされる。

またその美しさに圧倒された。

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菊は今や世界中で1万種以上あり、観賞用から食用まであるというからすごい。

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菊の原産地は中国だ。

日本には奈良時代に薬草として渡来したそうだ。

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江戸時代中期以降、ぐっと改良が進み品種が増えていった

ヨーロッパには18世紀に渡ったという。

そして、改良が進んだ。いわゆる洋菊と言われるものだ。

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いや凄いね。

驚くのは、これら洋菊(マム)といわれるものは現代では70%がオランダ生まれなんだって。

長崎の出島などで日本の菊にまみえたオランダ人が改良を重ねてきたからなのかな?

あまりよく知らないが「厚物」「管物」などがあるみたい。

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園内ではこんなススキのようなものも育っていた。

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花々、そして季節をたっぷり感じた。

陽が西に傾きかけた。お迎えの汽車の到着だ。席につきポッポーと家路についた。

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