お彼岸の、寺の屋根上、仰ぎ見て、秋を感じる、雲達の群れ。だけどもね、猛暑が続く!
お彼岸だ。墓参りしてきた。
お盆には雑草を抜くのが大変だったが、今回は全く草は生えていなかった。
テレビでも、猛暑で野菜が育たず出荷できぬ農家の悩みを伝えていた。雑草と雖も酷暑に参ってしまったのかな。まあ、墓前の砂利には、私たちが訪れた時しか水を撒かないから雑草も水不足だったかもね。
結局、この日は枯れ葉を掃き集めるだけで済んだ。
それでも汗がにじみ出てきた。寺の上空を見上げた。やはり9月下旬。何となく秋を感じさせた。
シャツは汗でグッショリだったけどね。
天気予報士のお姉さんに依れば、日本列島各所で猛暑日(1日の最高気温が35°C以上の日)の観測最遅日が更新されているそうだ。人間界のみならず植物界でも戸惑っているのかな。
我が家の庭を覗くと、野菜の育ちの困難に相反するかのように何種類かの花々は近年みられなかったような勢いで背丈を伸ばし、花を咲かせている。
モッコウバラなど、一晩で30センチ以上枝を伸ばしているかのように見える。
アジサイやランタナ、そしてタイタンビカスも尋常でない背丈の伸び様だった。
一方で、暑さなど関係ないよとばかりに、暦通りに伸び、花を咲かせる植物たちもあった。
彼岸花。
芽が出てきたなと思ったら数日のうちにスーッと茎が伸びて、花を咲かせた。
玉すだれも、順当に蕾を付け、あっという間に満開となった。
花々に合わせるように昆虫たちも姿を現した。
いつも、どこから現れるのか不思議な思いをさせられるのが玉すだれを好物とするこの幼虫。
そのままにしておくと、あっという間に玉すだれが食いつくされてしまう。
やむを得ず他の場所に移ってもらった。その数30数匹。
あと面白く観察させてもらったのがバッタの親子。
花の終わったクリスマスローズの葉の上に子をおんぶして現れた。
このこと自体が面白かったのだが、なんと数十分この形でじっとしていたのだ。
私が近づいてもピクともしないのだ。外気が凄かった。10分も立っていると熱中症になるのではと思われる暑さだったので部屋に戻った。
一時間ぐらいたって覗きに行くと、この親子がまだそのままいた。そればかりか子が増えていたのだ。
ランタナもいつもと違った。
倍以上に背丈が伸び、横にも広がった。
そして花を咲かし続けている。
でも、違うのは、花の横にはしっかり実が付いているのだ。
それらに虫たちが集まる。
蝶も。
蛾も。
トンボも飛来した。
このハグロトンボ、毎年夏場になるとどこからかやって来る。
でも、セミのように集団でなく、必ず一匹でヒラヒラと低空飛行をしている。
このトンボ別名があるそうだ。なんと神様トンボだって。
羽を開いたり閉じたりする姿が人が神社などで手を合わせて願い事をする姿に似ているからだって。
外界で雨露やら酷暑をしのぎながら生きる彼らと違って、いつも空調の効いた室内で過ごしているのが金魚たちだ。
玄関の上り端で毎日門番のような役割を果たしているのだがね。
彼らは2014年3月からここを根城にしている。
祭りの金魚すくいで我が家に来たものたちは短命だったがペットショップで選ばれて我が家の住人になった者たちはさすがしっかりしている。もう10年になった。体長も3倍ぐらいになったかな。
金魚の生態について不勉強だったのだけど、どうも、彼らは人間を認識し、しかも何をしてくれるのかも理解ができているようだ。
朝晩、水槽の前に人が現れると、2匹揃って動きを激しくして、ガラスにすり寄って来るのだ。
花を見せてくれ! でなくて餌をくれと言うことだけどね。
秋分の日も過ぎて、再来週ぐらいには気温も落ちくのかな。それとも一気に冬か?
それにしても、能登での地震や火災に続く豪雨被害、本当に悲惨だ。
地震被災者の仮設住宅への浸水と再びの避難や復旧工事現場での土砂崩れと作業者の犠牲、なんとかならなかったのかな。
謹んで哀悼の意を表します。
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