四半世紀が過ぎた21世紀に戦乱やら独裁政治。「何故」と感じていたところ「世界」の創刊号翻刻を知った!
選挙投票日当日の8日。朝刊トップの見出しは「国の針路 決める一票」と大きく出ていた。続いて下欄の連載エッセイ「天声人語」を読んだ。
そこには今から98年前の2月20日、衆院選での有権者となる資格について財産、納税上の制限が無くなる選挙制度がスタートしたこと、但し25歳以上の男子だけで女性には選挙権が無かったことが書かれていた。
ついで投票率のことに触れ、近年は5割台に留まっていることを指摘し、人がなぜ投票し、棄権するのかを考えたアメリカの学者の言葉を紹介していた。なかなか面白い。「自分の望む政策が実現する利益が、投票のための労力や時間のコストを上回れば投票する」(政治経済学者ダウンズ)のだそうだ。
感心しながらページを捲った。
2面は冬季オリンピックの特集記事が掲載されていたが、それよりも目に飛び込んできたのが下欄の岩波書店の広告だった。
「世界3月号」と単行本五冊が宣伝されていた。広告欄中央に表示されていたものに興味が引かれた。
岩波書店の月刊誌「世界」の創刊号が単行本として翻刻されるというもの。終戦から半年後に創刊された雑誌だ。80年前だ。
多くの人々が不安と混乱の中にあり、涙も乾かぬこの時期に論者はどんなことを語っているのだろうと興味を持った。
早速書店に行った。
いつも寄る書店は総合雑誌については、ちょっと違った並べ方をしている。
一般の雑誌であると、週刊誌でも月刊誌でも次週や次月の号が出れば姿が消えるのだが、総合誌は3か月分ほどが並んでいるのだ。今でいえば1月号、2月号、3月号が見られるのだ。そこで、当然「翻刻版」もあるだろうと期待したのだが無かった。
やむを得ずアマゾンで注文した。大雪やら渋滞からか送達予定より二日遅れで届いた。
目次を見て、「へ~」と思った。
これまでも、歴史教科書などで名前だけは知っていた人たちが筆者になっているのだ。
一つ二つは読んだことのある小説家もいた。
里見弴、志賀直哉の二人は創作作品を載せていた。
羽仁説子、尾崎咢堂、長与善郎、武者小路実篤、さらには湯川秀樹、桑原武夫、和辻哲郎、大内兵衛など、中でも驚いたのが美濃部達吉だ。歴史教科書を通して天皇機関説の美濃部とまでは覚えていた。
でも、知っているのは氏名や名称そして時の軍部等支配層に気に入られなかったことぐらいで中身は全くに近いほど知らなかった。そこで美濃部著「民主主義と我が議会制度」を読んでみた。11ページの小論だ。
★☆★☆★☆
ここまで書き進めた翌朝、危篤の連絡が入った。まだ暗い四時過ぎに起こされた。
義理の叔父だ。私の母親の妹の夫で、叔母が急逝した後に、子もなく兄弟もいない天涯孤独の身になり、私が後見人となって色々お手伝いをしてきた。最後は認知が進み、胃瘻での栄養摂取などともなり施設での生活だった。
結果、亡くなる際の立ち会いから、火葬から納骨、役所関係など諸々の手続きを執り行なった。やらねばならぬことが沢山あった。そのようなことで美濃部の論考読書感想がストップした。
美濃部について新しく知ったこともあったので続きは今度にしよう。
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