テレビ番組に刺激されて、久しぶりの厚焼きステーキだ!
「身内」が仕事を早々に引き上げて我が家に寄った。
その際「このあと『やっぱりステーキ』に寄って焼き肉をテイクアウトするよ」との話が出た。
世間の事情に疎い私は『やっぱりステーキ』とは何?と言う反応しかできなかった。
戸惑う私を余所に奥さまは目ざとく情報を見つけ「何」に関わることを教えてくれた。
なんとTV番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)に「やっぱりステーキ」の創業者が登場すると言うのだ。
沖縄が発祥の地のステーキ屋さんだった。
創業者が登場した。
他の焼肉チエーン店がこのところの物価上昇や円安のあおりを食い辛酸をなめているにもかかわらず、一人右肩上がりの業績アップが続いているというのだ。
なぜそうなのかを様々な角度から検証していた。
先ずは出店に際しての物件探し。いわゆる駅前等などの好立地は選ばず、なおかつ店舗新築にこだわらないなどの発想の違いを感じた。
これだけでもかなりの出費を押さえることができ、費用の面で他企業との差別化が計れる。
コンセプトの違いも際立っていた。
終始一貫したぶれない基本的方向性が「お客様に満足していただける肉を出す」ことだった。
それを実現するコンセプトに感じ入った。
全ての発想の大本になる考え方が「私たちは町のステーキ屋だ」という揺るぎ無いコンセプトだ。
具体的には「特別の日に食べるものであったステーキ」を日常の食事にする。
つまり、ラーメンや蕎麦、或いは定食感覚で食べられる値段だ。先に書いた立地等々に拘らないのも高価格にしなければペイしないような出店費用を避けるのだ。
それから数日後、食べてみなきゃ分からんと、近くの「やっぱり」に向かった。
肉だからいい、厚ければいいと言うものはでないことがよくわかった
私など肉は大好きなんだけど、子どもの頃食べたのはバラ肉(というよりも親は細切れって言っていた)の「すき焼き」ぐらいで、今で言うステーキのような厚肉はそもそも存在を知らなかった。
味噌汁を作る鍋に細切れ肉かモツさらにネギや豆腐
糸コンニャクを入れた煮物をすき焼きと称していた
あえて申せば、鯨肉の厚焼きは食べたことがあったっけ。そんな幼少時を過ごし、大人になって初めて豚カツ屋に入ってヒレやロースそしてモモ肉等があることを知ったぐらいだ。さらにファミリーレストランでサーロインがステーキの上のクラスにあることを知ったかな。
こんな凄い「すき焼き肉」写真でしか見たことない。
入店すると、すぐに食券を自販機で購入し、店員に渡してしまえばあとは食べるだけ。精算は済んでいるのでご馳走さまで帰れば後は無し。
ご飯とサラダ、スープは取り放題のセルフ。
焼き加減も客に委ねる。
そのために特製のプレートとともに肉がテーブルに届く。
富士山の溶岩石製だ。遠赤外線効果とともに保温性が優れているのだ。
259度に温めた普通の鉄板と溶岩石プレートを比較すると、10分後に鉄板は104度まで落ちるのに比べ、溶岩石は179度を保っているというのだ。
250度を超すプレートに乗り油跳ね防止のペーパーが被されて
そこから、焼き加減も客に委ねることが可能となるようだ。
さあ、焼け具合はいいかな。で、味は自分好みで調味料を選択する。
テーブルにはソース類が幾種も置かれていた。
にんにく醤油、和風、甘だれ等など。
あれこれのアイデア、手立てで人員は最低限ですむ。これが低価格で焼き肉を提供できる仕組みだった。
なるほどと思わせたのがラーメン屋さんの替え玉ならぬ替え肉があったことだ。
私も肉種類を変えて替え肉を食べてみた。
まあ、それなりに肉を食べたといった満足感はあったが、味は自己責任だったので、今一つだった。
これは店の所為ではない。私のタレや調味料の使い方が未熟だったのだ。
次は、ボリュームも味も満足させるぞ!
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