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文化・芸術

2026年1月 8日 (木)

久しぶりのコンサート、音楽を満喫してきたよ!シンフォニー愛好家が選曲した歌謡曲は何かな?

わが親族もメンバーの一人である楽団の定期演奏会が杉並公会堂で催された。

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13時30分開演だったが、私たちが着いた13時には早くも会場の入り口には長蛇の列ができていた。

会場はまさに立派なコンサートホール。

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・・・・と、紹介してきたけれど、写真撮影はここまで。

当たり前だけど、演奏中は録音・録画とともに写真撮影もご法度だ。先日紹介したバカリズムのライブにも出てきたけど、当然「スマホのスイッチは切ってください」だ。

そこで、入場時にいただいたパンフレットを使いつつ演奏会の様子を紹介しよう。

開演時は満席になっていた。

演奏者にとっては大いに奮い立つ状況だ。

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パンフ掲載の演奏者のみなさん

昔、昔、私がまだ若い頃の話だけれど、そこそこ有名なアーチストが出演する新宿などのジャズライブに行くこともあった。

名演奏なのに、観客が十人前後などと言うこともあった。一見寂しい感じだが、アドリブが響びき渡った。彼らミュージシャンは私たちが十分満足できる演奏をしてくれた。

さて、この度の楽団を紹介すると名称は「すぎなみ彩楽(しゃらく)ウインドシンフォニー」。

名に恥じない素晴らしい演奏を披露してくれた。今年で結成20年になる楽団だ。

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この日のメインテーマは昭和100年にちなんで「音楽から昭和があふれ出す!」だった。

後半で昭和歌謡のヒット曲が次から次へと演奏された。

歌謡曲演奏に入る前の1st stageでは持ち前の力を存分に発揮し、皆を唸らせる演奏をしてくれた。

なかでも、「サガ・キャンディダ」は圧巻だった。

この曲はミュージカルの「サタンの種」をもとにした7曲からなる組曲だそうだ。

作曲者はB・アッペルモント。私は全く初対面で初耳だ。でも、演奏が素晴らしかったせいか、お気に入りの曲になりそうだ。

さて、いよいよ本日のメインテーマ、昭和歌謡ベストテンだ。

2nd stageでベスト10から6までを演奏し、3rd stageでベスト5から1までの演奏となった。

パンフレットでは一般の方々と共に楽団員がリクエスト投票したベスト10を順不同で紹介していた。

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さて、シンフォニー愛好家のみなさんが選曲した昭和歌謡はどんなランキングになっただろうか。

なんと、10位にランクされたのは沢田研二「勝手にしやがれ」だった。

以下は次のとおり。9位坂本九「上を向いて歩こう」、8位テレサ・テン「時の流れに身をまかせ」と「つぐない」、7位ピンク・レディ「UFO」「サウスポー」「ペッパー警部」がメドレーで。

6位にサザンオールスターズ「勝手にシンドバッド」と「いとしのエリー」と続いた。

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大ホール入り口のホワイエ(ロビー)はアンビエントフィルターに覆われ、落ち着いた雰囲気だった。

さて、3rd stageに入るのだが、昭和歌謡の部に入ったところから演奏メンバーにエレキギタリストが加わったかのようにみていた。

ロックでなく歌謡曲でも前奏やら間奏でギターの音色が流れてくることもあったので、てっきりそうだと思っていた。ところが一向にエレキ音が聞こえてこない。リードもそうだが、コードリズムでさえだ。

突然、あっ、あれはベースだと悟った。

その瞬間、重厚なベース音が耳に響いてきた。

ドラムやブラスと一体になっていたものが、突然ベース音として身体に響いてきたのだ。

視点と言うか、捉え方と言うかそれまでの思い込みを一掃すると、今まで見えなかったものが見えてくるということがあるが、全く同じような展開だった。

さあサードステージだ。5位から1位が発表された。

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紅白歌合戦でトリに流れた「青い珊瑚礁」

なんと、紅白歌合戦(2025年)のトリで披露された曲が、この演奏会でも最後を飾った。

松田聖子の「青い珊瑚礁」がベストワンとなったのだ。

紅白では白組男性陣が勝利したのだが、こちらの演奏会では1位から4位までを女性陣が占め、男性の最高位は5位につけた西城秀樹の「ヤングマン(Y.M.C.A)」だった。

4位は中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」、3位山口百恵「いい日旅立ち」、2位は大御所美空ひばり「愛燦燦」。リクエストランクでなく私自身が評価できたのは、その編曲や演奏のでき具合では「愛燦燦」が一番だった。

演奏のすばらしさに加え、構成もよく、久しぶりに楽しい演奏会を満喫できた。

次は楽団結成40周年記念、半年後の39回演奏会と年末の40回演奏会だ。

楽しみに待とう!

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午後4時も過ぎて、公会堂前のイルミネーションも点灯した。

荻窪駅に向かった。

駅前のイルミネーションも美しく輝き始めた。

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2025年11月20日 (木)

仲代達矢さんが亡くなった。改めて凄い俳優だと知った。

仲代さんの訃報は朝日新聞の11月12日の朝刊トップと社会面で大きく報じられ、翌日も一面トップのコラム「天声人語」で取り上げられた。

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12日のトップ面では、俳優座から始まった演劇活動で、それほど時を経ずに大型新人と評されたことや、映画では小林正樹監督の「人間の條件」で注目を集め、黒澤監督作品では三船敏郎さんの敵役を見事に演じ、スターの座を射止めた。1980年には「影武者」でカンヌ国際映画祭の最高賞に輝いた等が紹介されていた。

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また、「無名塾」を立ち上げ、若い俳優の育成に務めたことや、合宿地として通った能登半島では、その縁もあり復興に尽力したことなどが大掴みに紹介された。

社会面では「評伝」とくくり、「銀幕と舞台 貫いた愛」「仲代さん 唯一無二の重厚感」との見出しで舞台や映画で見せる姿とは別の「スター然としたところの無いところや、会話の端々からユーモアが自然にこぼれだす」人間性を紹介していた。

13日のコラム「天声人語」で「仲代達矢さん逝く」と題されて紹介されていた映画は「椿三十郎」と「人間の條件」。

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椿三十郎のラストの場面で三船と仲代の決闘シーンがある。

このシーンの為、仲代は居合の稽古を重ねていたそうだ。

殺陣のシーンは映像をご覧いただくしかないと、断りながら、「一瞬刀がきらめくと、仲代さんの胸から噴水のごとく血のりがほとばしる。本当に切られてしまったと思ったスタッフがいた」と紹介した。

黒澤は撮影に際して真剣を帯びさせたという話もあり、撮影中に自分の手を切った者がいたという。

そうであれば、「本当に切られた」と思っちゃうよね。

ここまで、読んで是非とも観てみたいと思った。

幸い、三船作品は溜め録してある。「椿三十郎」を観た。2020年1月に録画しておきながら、観ていなかった。

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これまで時代劇もたくさん見てきたけど、これほどすごいシーンは初めてだ。

コラムも「日本の映画史上、屈指の決闘場面である」と称えていた。

決闘シーンに限らず、全体としてテンポよく、セリフの言い回しもよかった。63年前の映画と思えないほど。さすが黒澤明とあらためて感じ入った。

ストーリーは藩内の汚職に怒った若い侍9人が悪の次席家老などを告発しようとし、それに力を貸すのが椿三十郎。そして最後に正義が勝つというものだけどね。なんと、その9人の中に青大将と若大将がいたのだ。ビックリ。

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若い加山雄三と田中邦衛だ。加山24歳、田中29歳。

朝日新聞では、本日11月20日にも「仲代達矢さんを悼む」というタイトルで映画評論家秦早穗子さんの寄稿を掲載していた。彼女は仲代の妻、恭子さんの女学校時代からの友達だ。私的な事も絡めて様々なエピソードを語っていた。

他紙ではどうかとネットで探してみた。あったのだが、多くがデジタル版の購読につなげる仕組みになっており、全文読めるものは少なかった。

3紙読んだ。

東京新聞では仲代の苛烈な戦争体験を書き、終始反戦を貫いたことに触れていた。

毎日新聞では社説に「観客を魅了した無二の存在」とのタイトルで、仲代が「二足のわらじ」に拘ったことを書いていた。二足とは、一年の前半は映画、後半は舞台ということで、「舞台でしっかり演じられれば、映像の世界でも通用する」と言う考えが根底にあったそうだ。その考えに基づいて「無名塾」で後進の育成に尽くした。そして、「最後の戦争体験者」として「エンターテインメントが結果として戦争反対というメッセージになればいい」という信念を貫いたことも紹介していた。

驚いたことはアメリカの新聞が仲代の追悼記事を書いたことだ。

ワシントン・ポストだ。

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「批評家たちはその卓越した演技の幅を称賛し、よくマーロン・ブランドやローレンス・オリヴィエになぞらえて、彼の役への完全な没入ぶりを高く評価した」と。

さ、せっかくの溜め録、少しずつ観ていくぞー!

2025年11月 6日 (木)

立体造形という括りで、周りを見ると凄い、面白い、とあらためて思う。彫刻の森美術館。

ピカソ館で体を休めた。

この建物自体に、まさに立体造形の味わいがあった。

ピカソ館は1984年がスタートだった。それから35年経った2019年にリニューアルした。

彫刻の森美術館が開館したのが1969年。ちょうど50年目の記念事業として一新したそうだ。

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ピカソ作品が319点も所蔵されていることには驚いた。

上の写真はイヴェット・コキール(フランス タピスリ作家 1928-2005年)の1982年作品。原画はピカソ1935年の版画作品「ミノトーロマシー」だ。

※「タピスリ(仏語)=タペストリー(英語)」

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ステンドグラス横に、パブロ・ピカソの絵についての思いが書かれていた。

「絵は事前に考えられて決まるものではない。制作中に、考えが変わると、それが変化する。完成したのちも、見る人の心の状態に応じて変化し続ける。絵画は生き物のように命を吹き込まれ、日々私たちの生活によって変化する。絵はそれを見ている人を通してのみ生きるのだから。」

ステンドグラスと言えば「幸せをよぶシンフォニー彫刻」だ。

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中に入ってビックリ!

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塔全体がステンドグラスなのだ。

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塔の高さは18メートル。螺旋階段を上りきると箱根の山々を一望できる。ふと下を見ると渓沿いに見えるものがあった。

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これはなんだ?

251028150855693if_1_burst251028150855Img_001678 箱根温泉ならではの施設だった。その名は「森の足湯」だ。

子供たちが、また来たいと思うだろう立体造形もあった。

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外観も楽しそうな「ネットの森」。

中に入ると。

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垂れ下がっているボールのようなものに乗ってブランコのように揺らしてもよいし、各所に空いている穴からネットの中に入り込むこともできる。ただし、共に小学生までとの注意書きがあった。大人も入りたくなった。

もう一つは、「星の庭」。

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建物の前庭に星の形に溝が作られていた。

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迷路だ。

この目玉焼き。光沢もリアルで食べたくなる。

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午後2時ごろ入館して、そろそろ2時間ほど経つだろうか。

思ったよりも広く、一つ一つの作品をじっくり観賞するというよりも、駆け足で観覧したようだった。

であったけれど、彫刻の森美術館の良さを感ずることができた。前にも書いたが、時々訪問して森の中で一つ一つの作品と向き合い、おしゃべりするのもいいな。

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芦ノ湖の夕焼けを楽しみながら帰路についた。

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2025年10月30日 (木)

彫刻の森美術館に行ってきた!異国からの旅人に囲まれて、なんだか外国旅行気分!

秋の新作ドラマはどんなかなとテレビの番組表をチェックした。

日付ごとに追っていくと、棟方志功の名が眼に入った。番組名は忘れたが再放送の案内だったかな?

著名な版画家だ。自らは版画でなく板画と称していたようだ。

1975年9月に亡くなっているからちょうど今年は没後50年だ。そんな絡みの番組かな?

彼の名を見ただけだったが、どんな因果だか、無性に彫刻を見たくなった。版画でなく彫刻だ。そこで、思いついたのが箱根の彫刻の森美術館。早速赴いた。

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箱根登山鉄道「彫刻の森」駅下車、徒歩2分だ。

入口を抜けると、そこは箱根の自然とアートがあふれる世界だった。

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家族に言わせると、私は以前訪れているとのことたが、全く記憶が無い。私も再訪とばかり思っていたのだが、どうも頭に浮かぶ情景は別の野外彫刻美術館だったようだ。やっぱり初訪問だ。

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広大な敷地に建物や作品が点在する。これなら、これから何度も訪れゆっくり鑑賞し、自然に親しむのもいいなと感じた。本館ギャラリーは後に寄ることにして、「ポケっと」と名のついた体験型作品を中心とした芝生の休憩エリアに進んだ。アートに包まれながらポケっとしてくださいとのこと。

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アルゼンチンの独立に貢献した将軍をたたえる碑の一部

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何か機械的な音が後ろの方から聞こえてきた。

ふり返ると、補修なのか汚れ落としなのか、重機での作業が始まっていた。

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次に目指したのはPICASSO(ピカソ)館。

プロムナードを進むと、辻々で作品達が待っている。

Img_99489_20251030141101Img_99501Img_99556 見えてきた。ピカソ館だ。

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中々ユニークだ。

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ここでは、パブロ・ピカソの陶芸を中心に多様な技法の作品が展示されているようだ。

まだ、半行程も来ていないが、ピカソの作品を眺めながら少し体を休めることにした。

続きは次回。

 

2025年7月10日 (木)

王谷晶さん、「ババヤガの夜」で英ダガー賞の翻訳部門で輝く!

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河出文庫「ババガヤの夜」表紙

・・と、タイトルに書いてみたものの、実は恥かしながらだけど、王谷さんのお名前も、英ダガー賞たるものも、全く知らなかった。

7月5日土曜日の朝刊1面に王谷晶さんがダガー賞を受賞したとの記事が出ていた。最初は中国の方が何かの賞をとったのかと思った。でも、下に「日本作品では初」と出ていたので、これはワンさんでなくオウさんだ、いや続いて谷があるから、もしや大谷さんの字違いのオウタニさんだと気づいた。

続いて記事横の掲載写真を見た。なにかマツコ・デラックスさんに似た恰幅のいい男性かと見えた。気になったのでネットにアクセスして、ピントしっかりのカラー写真を見た。実は、なかなか美人の女性小説家だった。

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 記事の書き出しは次のようだった。

『世界的に知られるミステリー文学賞、英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門に王谷晶(おうたにあきら)さんの「ババヤガの夜」の英訳版「The  Night  of  Baba Yaga 」(サム・ベットさん訳)が、日本作品として初めて選ばれた。』

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王谷晶さんの人も作品も、全く知らなかったけど、以前、同じように日本でも世界でも評価され各種文学賞を受賞されていた方が新聞に登場した時もそうだった。多和田葉子さんのことだ。たまたま前回新聞小説を読みはじめたことを書いたが、その流れで2022年2月から毎朝お目にかかっていた新聞小説、タイトル「白鶴亮翅(はっかくりょうし)」、それが多和田さんの作品だった。ドイツ在住の作家多和田さんをこの時初めて知った。

王谷さん、7月8日に新聞文化欄(朝日新聞)で再び取り上げられた。タイトルは「争い絶えぬ世界 暴力描く意義」。そこにも本人の授賞式でのスピーチが紹介されていた。「リアルの暴力があふれている世界では、フィクションの暴力は生きていけない」だ。

正直なところ良く理解できなかった。

彼女が自問自答して出した答えは「暴力的、もしくはインモラルなフィクションを書いたり読んだりする自由には責任が伴うと思う。現実世界をより安全で、いいものにしていく意志なくして、フィクションの中の暴力やインモラルの存在意義はない」と言った。

でも、まだよくわからない。

調べているうちに文芸評論家鴻巣友季子さんの論評にたどり着いた。読んでみた。なるほどと頷けるものがあった。

サム・ベットさんの英訳も素晴らしいものらしい。

でも、やっぱり「ババヤガの夜」そのモノを読んでみたくなった。

早速近場の書店をのぞきに出かけた。

どの書店にも彼女の著書がない。6店訪れてあきらめた。

Amazonで注文した。基本的には書店に行き棚を探りながら物色する主義なので、やむを得ずの注文だ。

注文手続き完了。たまに利用すると、だいたい注文後数日で配達される。しかし、今回の作品、なんと、配達日が一ヶ月以上先の日付になっていた。しかもプレミアム価格だった。

それはともかく、猛暑が続く。

でも、今年も変わらず元気な常連生き物がやってきた。

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アジサイの葉の上で休むハグロトンボ

毎年、今頃になると現れるカワトンボ科ハグロトンボ。どこで生まれ、どこで育ち我が家に飛来するやら。

毎年のことだけど、現れると一週間ほど我が家の草木で遊び、また消える。でも楽しみにして待っている。

そして、翌年確実に出現してくれる。御無事で!

 

2024年11月28日 (木)

疲れも癒えた、芸術の大海原を渡るぞ!日展・洋画、彫刻、書へと!

あちこちの美術展なども覗いてきたけれど、一度にこんなに沢山の作品を観賞することなどは日展でしかないかな。

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お腹も満ちて、体も休まった

でも何度も展示場に足を運んできたわりには、日展について深い理解ができているわけではない。

公益社団法人日展のホームページを覗いてみた。理事長がご挨拶されていた

理事長は「作家は、一年かけて作品を作ります。そこにはドキドキや喜怒哀楽、目的に向かう葛藤があります、作品を見ることで、その一年間の葛藤を瞬時に共有できる。面白い日展、明るい日展、楽しい日展、みんなの日展。どんどん広げ、みんなで楽しみたい」と呼び掛けていた。

まだまだ葛藤を瞬時に共有できるとはいかないけど、楽しさの共有に近づけたかな。

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洋画展示場に入った。今回も自己流の視点での作品ピックアップだ。

(毎回そうであるように、写真撮影は許されていて、商売でなく私的にブログなどに写真を掲載することもOKだ。ただし、個別に紹介する場合は作品名や作家名を添えることが求められている。)

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特選 

作品名「山林 Mountain forest」

 作家名「福田 次子

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特選 

作品名「支度 Preparinng for」

作家名「山本 佳子」

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特選 

作品名「 GYM 」

作家名「金築秀俊」

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特選 

作品名「朧梅 Vague  plum」

作家名「結城 唯善」

この作品のタイトルも難しい。

先ずどのように読めば良いのか。そのまま単純に「ろうばい」と読むのか、それとも意味をはっきり出して「おぼろうめ」と読むのが正しいのか?いわゆる黄色い花を咲かす蠟梅とは字が異なるし。

そこでVague の和訳から探ると、「あいまいな、漠然」「ぼんやりした」「かすかな、わずかな」などがでてくる。人物の背景は梅のように見えるけれど、ぼんやりしているな。

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入選 

作品名「命脈 thread of life」

作家名「永谷 光隆」

ところで、作品名の前につけた「特選」「入選」などは展覧会などの出品作についての評価であり、一般的にどこでもそうだと思っていた。だが、日展の場合は少し意味合いが違ったようだ。

他にも「会員」とついたものや、「日展会員賞」「新入選」など様々なものがあった。

ネット検索で調べてもなかなか明解な答えは見つからなかった。そこで思いついた。

「公益社団法人日展」の定款を見れば答えが見つかるかもしれないと。うん、正解だった。

定款は11章で構成されていて「会員」についても第3章第6条に明確な規定があった。一般的な会組織のように、ただ入会申し込みをすればよいというお気軽なものではなかった。

「第6条 この法人の会員は、日本美術展覧会において特選を2回受賞し、審査員を1回経歴した者で、その所属しようとする科の会員2名以上の推薦により、理事会の承認を受けたものとする。」

たいへんなことだ。各科での相当な実力があり認められなければ会員を名乗ることができないのだ。

特選や入選の表示と同じ位置に「会員」とつけられる意味が理解できた。

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新入選 

作品名

「静寂・晩秋の蓮田 Silence-Loutus field of late fall」

作家名「後明 廣志」

さらに「公益社団法人 日展規則」というものがあり、陳列する作品の監査や受賞の種類、審査員の委嘱についてなど詳細な規定が書かれていた。

その規則に照らしながら毎年度の事業計画が立てられるのだが、「令和6年度事業計画書」には第11回日展の開催についての細かい計画が出ていた。それらを読むことで私の抱えていた疑問が氷解した。

「特選」は入選作品中、優秀なものに授与、(「各科10名以内、計50名以内)とあった。

「日展会員賞」は対象作品中、特に優秀なものに各科一名授与。

もう一つ分かったことは、文部科学大臣賞、内閣総理大臣賞、東京都知事賞などがあるのだが、名称だけ見た時はそれぞれの大臣や知事が選考しているわけはないだろうになと思っていたのだけれど、日展規則を見て了解した。規則に定める対象作品中、特に優秀なものを〇〇賞として各大臣、知事あてに推薦するとあった。そうなんだ。この賞は推薦の対象選びの結果なんだ。

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会員 日展会員賞 

作品名「9月、なごり September Nagori」

作家名「西田 伸一」

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さて、次に彫刻、そして書だ。

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彫刻の部 展示場

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会員 

樹脂 

作品名「ここから先は通さない!」

 I won't  let you through  from here

作家名「高野眞吾」

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入選

樹脂

作品名「精霊の樹 Tree of spirits Ⅱ」

作家名「美坂 幸太郎」

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理事・審査員

樹脂

作品名「パリ五輪 柔道 斎藤氏に感動」

(美しき敗者)

Paris Olympic games, judo Moved by Saito

(the beautiful defeated)

作家名「宮瀬 富之」

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会員

樹脂

作品名「再び逢える Meet Again」

作家名「白石 恵里」

彫刻は工芸のように抽象化されたものは少なく、多くは人物像だった。その点、分かりやすかった。

その中でも、ユニークな像を紹介した。

さあ次は書だ。Img_14734

書の鑑賞は難しいな・・・・そんなことを思いつつ、記していたのだけど、たまたま多木洋一さん、号「祥石(しょうせき)」のホームページに行きついた。多木さんは独学で篆刻を始められ、現在篆刻愛好家グループ「游刻会」の会長をなさっている書道家だ。

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ホームページには「書を楽しむ法」と題して、一章「書の楽しさ」から五章「臨書のすすめ」まで丁寧に書を楽しむあれこれを綴っている。その中の二章の九項で「書はわからない」と言うタイトルでまさに私が感じていたことの指摘から始まって優しく丁寧に鑑賞法について繙かれていた。

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「書は分からない」と言われることが少なくないという話から始まり、第一に「書は白と黒の世界で面白みがなく、どう鑑賞したらよいか分からない」 第二に「書と言いながら何が書いてあるのか読めない。したがって内容が理解できないということ」 第三に「なぜこんなふうに書いてあるのか、時にはわざと読みにくくしているとしか思えないような書きぶりで書いてあるが、それはどうしてなのか理解できない」という三つの「わからない」の側面があるように思いますと。 まさに図星だ。

今回は間に合わなかったが、次回は多木さんの述べられていることをじっくり頭に入れて展示会場に入ろう。

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乃木坂周辺にも夕やみが迫ってきた。

この日は会場で歩いたことに加え周辺を少し散策したこともあって歩数が1万5千歩近くになった。

美術鑑賞だったけど、体力づくりにもなったかな!

 

2024年11月22日 (金)

今年も日本美術展覧会(日展)に行ってきたよ!素晴らしかった!

毎年11月に入ると日程調整して出かける先が二ヵ所ある。

一つは前回紹介した菊祭り。もうひとつが日展だ。

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私は絵心などいささかもないことを自認しているのだが、振りかえって見ると我が家でも親父は水彩絵の具で描くことを趣味にしていたっけ。たまにスケッチに行くこともあって、私も時にはお供した。

そんなこともあったが、描くことについては結局得意にはならなかった。それでも見る機会があれば厭うことなく出掛けるようにはなった。でも審美眼が養われたわけじゃないので、見るといっても綺麗だ、構図がいいな、さらには写真みたいだと喜び感じるぐらいだけどね。まさに鑑賞でなく観賞だね。

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国立新美術館

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会場はこのところ毎年国立新美術館だ。

地下鉄日比谷線六本木駅で下車して、六本木通りを散策しながら正門を入るもよし、千代田線の乃木坂駅で降りたなら、そのままエスカレーターで登りきるとそこはもう美術館の入り口だ。いつもはその方法で訪れる。

今回は同じ乃木坂駅ではあったが、エスカレータには乗らず環状3号道路に面した出口に向かった。そして歩いて西口から入館した。

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入ると一階の右奥に展示場入口があり、先ずは日本画から始まる。そこでチケットを購入し、裏に判を押してもらうと、以後館外に出たときも提示するだけで展示場に出入りできる。

さて、観賞が始まるのだけど、なにしろ作品数が尋常ではない。

毎年、10,000を超す応募があり、その内約3,000作品が展示されているのだ。

1階展示場では日本画と工芸美術。2階では洋画と彫刻。そして3階が書となっている。

このブログは美術解説を仰せつかうはずもなく、もっとも、そんなことはできるわけがないと自覚もしている。そこでここでは私の目に留まった作品をいくつか紹介するだけとさせてもらう。

であっても、日本画だけで24区画もあり一区画少なくとも10幾つもの作品が展示されている。先ずは一階の日本画と工芸美術からピックアップし紹介して、次回で洋画、彫刻、書を取り上げ感想を少しばかり。

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展示場内は御覧の通りで、キャンバスが大きく見やすい。

入ると左手に特選作品が並んでいた。

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特選 

作品名「刻々 moment by moment

 作家名「北川 由希恵」

岩の上に蔓を伸ばした花と見えるが、日本画特選の一つだ。花鳥風月の流れか。

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特選 

作品名「結びつき BOND」

 作家名「前川 和之」

日本語タイトルだけでも「なるほど」と思うが、英語名を加えるとさらにイメージがわく。といっても英語を再び日本語に戻した時だけどね。BOND=絆だって。

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入選

 作品名「宙 The sky」

 作家名「浅井 玉雄」

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会員 

作品名「地球のドラマⅡ Drama of the Earth」 

作家名「古澤 洋子」

空を描いていても月でなく人工衛星と稲妻なのだ。

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準会員 審査員

 作品名「雨意 a chance of rain」 

作家名「松永 敏」

ここまで5作品紹介したが、私たちが子供のころイメージした日本画とはずいぶん違う印象だ。

小中学校の教科書で日本画と言えば浮世絵であったり屛風画、さらには掛け軸に描かれた絵だった。

実物でなくスマホやらパソコンで見ただけでは洋画か日本画かの判別がつかないのじゃないだろうか。 

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会員 

作品名「静隠 SILENT SERENITY」

作家名「池内璋美」

パソコンの検索などであれこれ調べると、使用画材や描き方の違いで区別されるということは説明を読む限りではわかるような気がする。

「画材で言えば日本画は墨や胡粉、岩絵具、金箔などを使い、対象物を中心に和紙や絹に描かれたもの。

洋画は油絵具や水彩を使って、洋紙やキャンバスの枠内全体に描かれたもの」(いわの美術(株)のサイトより)

そうか!と納得するのだけど、一方で徳島県立美術館のサイトを覗いたら、一通りの説明の最後にコメントが。

「日本画あるいは洋画というものが存在することは間違いありません。しかしその境界線は、日本画と洋画が誕生した時から。極めてあいまいなのです」と。

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会員 

作品名「名残りの空 Remaining Sky」 

作家名「米谷 清和」

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入選 

作品名「雨上がり After the Rain」

 作家名「賀川 英広」

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会員 

作品名「 War  」

 作家名「藤島 大千」

毎年、新しい作品が展示されるわけなので当たり前のことだけど、私にとっては今年の日本画の印象はいつもと違った。なぜなのかはよく分からないけど。

さて、少し休んで次は工芸美術だ。

この分野、私にとっては日本画以上に作品の評価がよく分からない対象だ。

全体像といくつかの作品をピックアップして一階展示の部を終わりにしよう。

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工芸美術展示場

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入選  竹  

作品名「四方に薫す The Message」

作家名「佐藤 敦子」

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入選  人形  

作品名「時に移ろい The ehange time」

作家名「船津 信子」

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入選  染・織 

 作品名「瞬 moment 」 

作家名「山本 恭子」

さあ、少し休んで次は洋画だ!

観賞だけど、結構疲れるよ!

2024年6月 6日 (木)

いやー、あらためて広重の凄さと素晴らしさに感じ入ったよ!

新聞紙面で『広重「五十三次」高画質で映像化』という見出しを見つけた。

なんだろうかと記事を読むと、なんと「東海道五十三次」を1億5千万画素の高精細カメラで撮影して、出来たデジタル素材を活用し大画面プロジェクションとしてリミックスすると言うのだ。

私が日ごろ使っているデジタルカメラは2,110万画素だ。これだって初期のデジタルカメラに比べれば相当精細だ。その約7倍の画素だというから驚きだ。行って見て納得した。

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箱根 湖水図 と 現在の芦ノ湖

こんな大きなサイズで見ることができたのだ。にもかかわらず画像に粗さを感じることが全くなかった。なかなか素晴らしかった。

歌川広重の作品は、教科書で見たのが最初だったと思うが、その後、弥生美術館など各所で見ることがあった。

でも、教科書は言うまでもないが、本物もサイズが小さい。私などは素晴らしいと思いながらも描写された技法のあれこれよりも、ここは○○の宿場だで終わっていた。サイズの所為ばかりではないだろうがね。

毎年のように訪れている「日展」などで展示されている作品のキャンバスは大きなものでは500号Fサイズで「3333ミリ × 2485ミリ」にもなる。

それに対して浮世絵木版画は大判で「390ミリ × 270ミリ」だったそうだ。

大画面の精細画像を見て改めて浮世絵木版画の素晴らしさをよく知ることができた。

ところで、この催しがどこで開かれていたのかを紹介するのが後回しになってしまった。

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美術館の入り口にあった展示案内

熱海市にあるMOA美術館で開催されていた。

訪れたのは10年ぶりぐらいだろうか。

入口は二か所あった。美術館は山の斜面を上手く生かして建築されていて、三階部分も山道に続くロータリーに接しており三階入場口となっていた。そこから入場すると2階の展示会場まで階段やエレベーターで下りることになる。もう一か所は展示会場の建物のはるか下方にエスカレーター入場口があって、そこから長い、しかも幻想的なムードを醸し出しているトンネルの中をエスカレータを乗りつぎながら上に向かうのだ。

そこを通り抜けるだけでも価値があるというのは言い過ぎか。

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エスカレーター入場口

さあ、ここからトンネル。上を目指す。

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エスカレーターで上りきると芝生広場もある「ムアスクエア」と名のついた展望台に出る。

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ヘンリー・ムーアのブロンズ像「王と王妃」、だからムアスクエアなんだ

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展望できるのは相模灘と伊豆半島の南方向。熱海城も見えた。

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その後、2時間ほどゆっくり鑑賞して帰途に就いた。

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今回の鑑賞が出来たことで、さすがゴッホに影響を与えただけはあるなと再認識した。

以前はそれほど感じなかった構図のすばらしさ、遠近法の活用、立体的描写そして風俗や人物の表現の仕方などなど。

江戸時代も末期になると庶民もなんとか旅が可能になったようだ。関所が各所にあり、なかなか厳しいものだったようだが、湯治や社寺参詣といった旅目的の場合は比較的甘かったようだ。それに加え、大名などの参勤交代などのために道も整備されてきていた。

庶民も、広重などの絵などに見えた各地の様子を知って、旅を思い立ったそうだ。

Digital Remixは7月1日まで、あと一か月催しているよ。

併せて言えば、4月の終わりにTV NHK BS で「広重ぶるう」というドラマが放映された。

広重がまだ画業でなく、家業の火消しで生計を立てていた頃から話は始まり、試行錯誤の末にようやく画風が庶民に受け入れられてきた頃までを描いていた。寄り添い、生活費の工面までしていた妻の加代は道半ばにして先立ってしまった。

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ドラマを観て、改めて私は広重について苦節何年などとは縁がない最初から名声ある「五十三次」の浮世絵師としか認識していなかったようだと思った。ドラマを通して見えてきた「実像」は思っていた者とは全く違っていた。広重理解が少しだけど深まった。(配役 歌川広重 : 阿倍サダヲ、妻加代 : 優香)

 

2023年12月14日 (木)

文展から百十余年の歴史を引き継いだ新「日展」。戦時中など大変な時期もあったんだねー。

 お腹も満たし、身体も休めた。さあ、洋画から鑑賞再開だ。

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日展に足を運び始めた昔、日本画展示会場から洋画の会場に移った際、日本画で得た感動はそのままであるが、それまで自ら思い込んでいた和洋の違いはなんだったのかと戸惑いを感じた。それは描かれる対象についてだった。

前にも触れたが、子供のころの感覚で言えば、日本画は浮世絵や山水画さらには屏風画等など歴史教科書で紹介された作品群のイメージだった。それが描画対象だけで言えば和洋共に「・・でなければならない」と言うものがないことに気付いたのだ。

その時点で調べ理解したのは伝統技法や画材(日本画で言えば墨、糊粉、岩絵具、膠、絹、和紙など)の違いで分けられると言うことだった。

この辺りのことは、年々の変化著しく、和洋融合しているところもあり、美術館によっては区別せずに共に絵画とし、彫刻等他の美術作品と分けているところもあると聞いた。

今回は日本画も、洋画も出品作品が多く描く対象も多彩だった。

それにしても洋画も凄い。

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Smorzando  西房浩二さん  

内閣総理大臣賞

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ベランダ 橋浦尚美さん 

特選

会場で「日展ニュース」パンフをいただいた。

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パンフ冒頭で日展理事長の宮田さんが挨拶していた。

「コロナ禍が少し落ち着いた今、触れ合い可能なイベントができその解放感は計り知れない」

「この時にこそ、文化の力、芸術の力、美術の力をもって、世にときめきを発信する大きな役割が日展にある」と語っていた。

本当にそうだね。大いにときめきをいただいた。

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木造船 ‘23  吉田定さん

特選

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パンフに広島大学名誉教授の金田晋さんが寄稿していた。

戦争で中断した日展がアジア太平洋戦争終戦の翌年3月には早くも再開されたことについてだ。

その時尽力された方として南薫造さんが紹介され、そのお話に考えさせられた。

南さんは終戦前年1944年に戦局で困難になりつつあった東京での生活からの退避と、自らの「絵画のぎりぎりのところから生き直そうとする決意」(原文通り)のもと故郷の広島県安浦町に帰った。

そこはオランダ軍医のシーボルトも絶賛した瀬戸内の多島美が眺望できるところだった。

ところが、軍は「軍事機密漏洩防止のため」瀬戸内海の描画を禁止していた。そこを通過する呉線列車の海側の窓は外を見れないように遮蔽されていたという。

南さんは故郷で絵筆を持つことができなかった。(日展ニュース6頁)

そして広島に原爆が投下された。

そういうことも手伝って日展再開に尽力したのだろうか。

(第1回は文部省美術展覧会「文展」として1907年にスタートし、「帝展」「新文展」「旧日展」そして現在につながる。)

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ロマネスク追憶 松井茂樹さん

特選

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輝きの朝 白井秀夫さん

入選

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漁港の朝 出口貴子さん 

入選

軍部は「漁港の朝」のような海の風景を描くことさえも禁じたのだ。

現在世界を震撼させているロシア、ウクライナ、そしてイスラエル、ガザ、さらにはミヤンマーなど軍が政治を牛耳る所では、結局は人々の生活など顧ることなく軍の論理が優先してしまうのだな。ましてや美術工芸などを語れば反軍思想だとされ抑えられかねない。

ちょっと気を引き締めるか!

さて、あとは彫刻と書。

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まなざし 石膏 窪信一朗さん

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パンジーは俯瞰する 石膏 田原迫華さん

特選

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うん、いい!美しい!でも読めない!

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討伐 筈井淳さん

特選

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彪如 石川靑邱さん

特選

書の会場は3階だった.

そこから1階のカフェ バントリーがこんな風に見えた。

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雨も上がったので、正面玄関から表に出て美術館の外周をぐるーっと回るように歩いて地下鉄駅に向かった。

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半日かけた鑑賞となったが、なかなか見応えがあった。

2023年11月30日 (木)

「日展」に行ってきた!対象・構図・描画法混在の展示作品ヤッパリいいね!

晩秋から、初冬にかけて恒例としているのが日展(日本美術展覧会)と菊祭りを覗きに行くことだ。

遠かろうが、近かろうがである。

ただ、コロナ禍でちょっと中断したけれど。

で、今年はまずは日展に行ってきた。

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 地下鉄千代田線乃木坂に着いて、そのまま階を上がるとそこは、もう国立新美術館。

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絵画素人である私などにとっては多様なジャンルが一同に会し、多彩な絵画を見ることのできる日展のような展示は大変楽しい。

 

先ずは日本画から覗いた。

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中学生のころに美術の授業で教えてもらった「日本画」のイメージが頭の隅に残っているのだけれど、ことごとくそのイメージは壊される。まさに「嘘をー」なのだ。

 

毎回のことだけれど、写真撮影が許されている。

ただ以前は受付で写真を写したい旨伝えると、許可のしるしに腕章のようなものを渡されることがあったが最近は壁に貼り付けられた注意書きを守ればいいようだ。

注意書きにはフラッシュや動画はだめだよということに加えて、今回のようにブログなどで作品を紹介するときには必ず作家の氏名も併記することなどが書かれていた。当然ながら商売に利用していけないことは言うまでもないけど。

先ずは日本画作品で評価されたものから。

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「驟雨」 山田浩子さん 

入選

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「古梅香香(飛鳥)」 久保嶺爾さん  

特選

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「天体観測」 福田季生さん 

特選

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「舟屋」 竹内昌二さん 

特選

特選作品はまだ何作かあったが紹介は以上とする。

今年は出品作品というか展示作品数が多いように感じた。

日本画だけでも24のフロアーがあった。そしてフルに展示されていた。

ユニークに感じた二作品を紹介して次に移ろう。

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「地球のドラマ」 古澤洋子さん 

東京都知事賞

絵上部の方がどのように描かれているかよく見えない。少し拡大すると、なるほどドラマだ。密集した建物が描かれている。

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「とき」 山形彩月さん 

新入選

以上、すべて日本画なのだ。認識していたイメージとはちょっと違うな!

観賞を開始したのが午前10時台だった。

日本画の区画を出たのが、すでに12時台に入っていた。

疲れた。

外は雨が降り始めていた。

昼食は中で取ろうと探ると各階に飲食コーナーがあり、地下にもカフェがあった。

今までは昼食は街に出てレストラン等に入っていたが、今回は雨も降り始めたし中のお店を使うこととした。

食事の前に、日本画に隣接して展示されている工芸美術を見てみよう。

工芸美術は9区画に展示されていた。

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工芸美術と言われても総体としての美術品というイメージで捉えるだけで、細かいジャンルはよく知らなかった。日展では、陶器、磁器、象嵌、染、織、刺繍、藍染、人形等など多彩に分けられていた。それに加え立体作品、平面作品、壁面作品などのとらえ方もあるようだ。

高く評価されていたものを見てみよう。

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「大地を渡る風の詩をきいて」(人形)

山田和子さん 

入選

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「大地のうた」(木) 谷口信夫さん 

特選

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「風に乗って」(鍛金) 石黒美男さん 

特選

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「月の器・想日」(磁) 武腰一憲さん 

東京都知事賞

なかなか素晴らしい。

審査員の方が仰っていた。審査というと落とすためということがすぐ浮かぶが、そうでなくいいところを探していい作家を見つけるという姿勢で審査したと。

さて食事だ。B1のカフェ「カフェテリア カレ」で美味しいスパゲッティをいただいた。

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さて、食後に洋画コーナーとなるのだけれど、はや明日は12月だ。シーズンも気にしながら次は「菊祭り」での美しい花々を紹介し、その後再び国立新美術館にもどることとしよう!

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