パラオの言葉に日本語由来の単語が多い事にびっくり。佐渡世界遺産も絡めて少し考えた。
初めて知った。そして驚いた。
「ツカレナオース」という言葉、パラオ語で仕事を終えてビールをグイっとあおる行為をこう表現するのだそうだ。まさにビールを飲んで「疲れ治す」だ。(朝日新聞 7/19 天声人語)
パラオ。フィリピン東の南太平洋上。日本から約3000㎞。
現在のパラオ語の四分の一が日本語に由来するというのだから、びっくりだ。
パラオの人々の西洋文明との初めての出会いはマゼラン艦隊が世界航海中に寄った時だ。1522年だった。艦隊名にマゼラン名が付くものの当の本人は前年フィリピンで亡くなっていた。その後、パラオはスペインの植民地とされた。そして宗主国の未勝手で島嶼を売却され、ドイツの植民地になってしまった。
1914年、第一次世界大戦がはじまった時、日本は日英同盟のつながりから連合国側に加担し、ドイツを敵とした。その流れでドイツの植民地であったパラオを占領するに至り、第一次大戦終息後、国際連盟の委任統治領となったパラオを日本が引き続き統治することになった。
そこで始まったのが同化政策、皇民化政策であり、その柱としての日本語教育であったとのことだ。
美しい南太平洋
上記、地図というか海図には以下にふれる関連国も見られるが、パラオでは日清戦争後の台湾や日露戦争後の朝鮮など日本に併合された地での同化政策と類似しつつも、その地での民族語抹殺や、創氏改名強要などとは少し違ったようだ。とはいえ大分ひどいものだったみたい。
2013年 台湾二二八和平公園前にて
天声人語が示すパラオ単語と日本語の関係を知ったことで、このことに限らず、時の為政者及び引き継いだ者達がいかに歴史的事実の多く、中でも負の事実を国民に知らせていなかったかということを改めて思った。ちょっと穿った見方をすれば後継の者たちは知らせぬことこそ引き継ぐべき使命だと理解していたのではとさえ思わせる。
事実を知れば、「それは謝罪するべきことだ、深く反省することだ」と思うものの、知らされず、知らなければ、被害にあった当事国が当たり前の行為として「歴史的事実に無反省な国=日本に反省を求める」ことさえも「なぜ、彼の国は、いつまでも反日なのだ」と受け取ってしまう人が出て来ても当然か。
上掲の二二八和平公園前に座って食べ物を売っていたお婆さんは当時90歳余だと教えてくれたが日本語が堪能だった。
太平洋戦争終戦時は20歳前後で、まさに同化政策の中で生まれ育った人だった。私は友人たちと台湾巡りをしていたのだけど、10年前にはそんな方々と会うことができた。
幸いに私達にはにこやかに、しかも日本語で色々話をしてくれた。
そんな折、7月27日、「佐渡の金山」が世界文化遺産に登録されることが決まった。実に28年かかったそうだ。
日本海をフェリーで北海道に向かった際、見えた島、多分、佐渡島
遺産登録に至る過程で韓国が異議を申し立てていた。問題になっていたのは戦前における日本の朝鮮統治についてであり、「強制連行、強制労働」だった。
1951年以来、日韓会談において韓国側は一貫して日本の朝鮮植民地支配に対する謝罪や補償を要求してきた。だが日本は拒絶してきた。1965年に至り軍事クーデターで韓国を統治することになった朴正煕との間で日韓基本条約が締結されたが、そこでも一切の謝罪をしなかった。ところが朴正煕の開発独裁政策を後押しする無償経済援助を日本政府が約束することで朴政権は良しとした。
以後、日本政府はこの条約を盾にして、すべて解決済かのようにふるまい、韓国、「北朝鮮」の要求に応えなかった。
新潟港からカモメたちが付き添ってくれた。2014年晩秋。
今回、佐渡金山は日本政府が「全体の歴史を伝える」(採掘が行われたすべての時期を通じた歴史)との約束をしたことで、辛うじて遺産登録されたものの、博物館に併設された展示館には「朝鮮半島出身者を含む鉱山労働者の暮らし」などの展示があるのだが、徴用の強制性などに具体的に言及したものはないようだ。
石川和男の危機のカナリア(BSテレ東 8/3放送)より
でも、一方で「強制連行、強制労働」をうやむやにしてはいけないという思いで、韓国に当事者を訪ね歩いたり、連行された人々の名前や生年月日、異動状況などをまとめ名簿を作るなど、事実を掘り起こし、資料集や書籍を出版して公表された方々がいることも知り、少しは希望を持つことができた。
※①「佐渡鉱山・朝鮮人強制労働資料集」(編集委員会代表 新潟国際情報大学 吉沢教授)②「佐渡鉱山と朝鮮人労働」(岩波書店)
猛暑が続く。朝6時過ぎにはクマゼミが騒ぎ始める。
しかも、集団でシャーシャーシャーと!
佐渡での歴史的事実の問題を追いかけていたら、二つのことを思い出した。
一つは群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」にあった「朝鮮人追悼碑」(戦時中に朝鮮半島から工場や鉱山に動員され、犠牲になった人を悼むもの。2004年設置。)を県当局が強制代執行で撤去したことだ。
もう一つは都知事選が終わったばかりで思い出したのだが、東京墨田の都立「横綱町公園」で開催されている関東大震災時に自警団や警察、軍により虐殺された朝鮮の人々を追悼する「式典」に歴代都知事が追悼文を送っていたのだが小池知事は2017年以来送らなくなったことだ。
どちらも、強制連行や虐殺などは「マスコミの偏向報道や自虐史観に基づく嘘だ」と主張する人たちの働きかけによるものだといわれている。現場にいなかった私などが何が事実で何が嘘だなど断言できないけれど、負の歴史を自虐だなどと言うことなく直視したいね。
先の海上図よりも、さらに広域が望める地球儀。
(NHK ホットスポット 最後の楽園より)
そもそも、今回はパラオを取り上げるつもりなど全くなかった。
関心を持ったのはオリンピックであり、フランスだった。そして、植民地だった。
5月に暴動が起きた「天国にいちばん近い島」のはずのニューカレドニアが、なんと平和の祭典開催地であるフランスの植民地だと報じられたことだ。
パラオよりグンと南に進み、ニューギニアを越えてオーストラリアの東の海上、ニュージーランドの北に位置する島。上の地球儀だとオーストラリアの右の見えるか見えないかのぎりぎりのところだね。
次の地図だともっと分かりやすい。
NHK BSプレミアム 驚き!地球!グレイトネイチャー
2020年11/23放送「幻の大陸、ジーランディアを追え」
今回の暴動の発端はフランス政府が進める憲法改正によって選挙制度の変更が見込まれ、そのことによる先住民の権利後退が危惧されたことが問題だったようだ。いずれにしても本国と植民地などと言うことは前世紀で終わりの印象だったのだが未だに続いていることに改めて驚いた。しかも、フランスの植民地だって。公用語がフランス語だもんね❗
そんな時にパラオの言葉のことが出てたからね。あれこれ併せて考えたのだ。
調べるといろいろなことが出てくる。知らずにいたことを知ることは、気づかずにいたほつれを探し当て、なんとか繕ったという感じかな。勿論、悲しい事実や、怒りを呼び起こすこともあるのだけれどね。
上の地図でニューカレドニアとニュージーランドを丸く囲んであるのは、大昔そこにジーランディアという大陸があったんだって!え~~!





































































































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