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雑誌・新聞

2026年2月20日 (金)

四半世紀が過ぎた21世紀に戦乱やら独裁政治。「何故」と感じていたところ「世界」の創刊号翻刻を知った!

選挙投票日当日の8日。朝刊トップの見出しは「国の針路 決める一票」と大きく出ていた。続いて下欄の連載エッセイ「天声人語」を読んだ。

そこには今から98年前の2月20日、衆院選での有権者となる資格について財産、納税上の制限が無くなる選挙制度がスタートしたこと、但し25歳以上の男子だけで女性には選挙権が無かったことが書かれていた。

ついで投票率のことに触れ、近年は5割台に留まっていることを指摘し、人がなぜ投票し、棄権するのかを考えたアメリカの学者の言葉を紹介していた。なかなか面白い。「自分の望む政策が実現する利益が、投票のための労力や時間のコストを上回れば投票する」(政治経済学者ダウンズ)のだそうだ。

感心しながらページを捲った。

2面は冬季オリンピックの特集記事が掲載されていたが、それよりも目に飛び込んできたのが下欄の岩波書店の広告だった。

「世界3月号」と単行本五冊が宣伝されていた。広告欄中央に表示されていたものに興味が引かれた。

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岩波書店の月刊誌「世界」の創刊号が単行本として翻刻されるというもの。終戦から半年後に創刊された雑誌だ。80年前だ。

多くの人々が不安と混乱の中にあり、涙も乾かぬこの時期に論者はどんなことを語っているのだろうと興味を持った。

早速書店に行った。

いつも寄る書店は総合雑誌については、ちょっと違った並べ方をしている。

一般の雑誌であると、週刊誌でも月刊誌でも次週や次月の号が出れば姿が消えるのだが、総合誌は3か月分ほどが並んでいるのだ。今でいえば1月号、2月号、3月号が見られるのだ。そこで、当然「翻刻版」もあるだろうと期待したのだが無かった。

やむを得ずアマゾンで注文した。大雪やら渋滞からか送達予定より二日遅れで届いた。

目次を見て、「へ~」と思った。

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これまでも、歴史教科書などで名前だけは知っていた人たちが筆者になっているのだ。

一つ二つは読んだことのある小説家もいた。

里見弴、志賀直哉の二人は創作作品を載せていた。

羽仁説子、尾崎咢堂、長与善郎、武者小路実篤、さらには湯川秀樹、桑原武夫、和辻哲郎、大内兵衛など、中でも驚いたのが美濃部達吉だ。歴史教科書を通して天皇機関説の美濃部とまでは覚えていた。

でも、知っているのは氏名や名称そして時の軍部等支配層に気に入られなかったことぐらいで中身は全くに近いほど知らなかった。そこで美濃部著「民主主義と我が議会制度」を読んでみた。11ページの小論だ。

★☆★☆★☆

ここまで書き進めた翌朝、危篤の連絡が入った。まだ暗い四時過ぎに起こされた。

義理の叔父だ。私の母親の妹の夫で、叔母が急逝した後に、子もなく兄弟もいない天涯孤独の身になり、私が後見人となって色々お手伝いをしてきた。最後は認知が進み、胃瘻での栄養摂取などともなり施設での生活だった。

結果、亡くなる際の立ち会いから、火葬から納骨、役所関係など諸々の手続きを執り行なった。やらねばならぬことが沢山あった。そのようなことで美濃部の論考読書感想がストップした。

美濃部について新しく知ったこともあったので続きは今度にしよう。

 

 

 

 

 

 

2021年9月 3日 (金)

縁とは奇異なもの、縁あるものを手繰り寄せるみたいだ !?

縁あって藪の中に分け入ったのだが、面白いことに、以後、縁が縁を呼ぶかのように、繋がりあるものが出現する。

「藪の中」を取り上げたこともあり作者・芥川龍之介に関わるものに関心が行くのは当然なのだが、7月14日に発表された第165回芥川賞・直木賞の受賞者と作品を評した新聞記事も目に止まり読んだ。

その中で特に興味をひいたのは李琴峰(りことみ)さんと彼女の作品「彼岸花が咲く島」だった。

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彼岸花 2019年、2020年撮影

李さんは「日本語を母語としない2人目の芥川賞作家となった」(朝日新聞7月27日付夕刊)。一人目の楊逸(ヤンイー)さんは中国ハルピン市出身で2008年受賞。李さんは1989年に台湾で産声を上げた。共に中国語が母語だ。

受賞作は文藝春秋9月号に掲載された。9月に入った最初の週末に書店に寄ったところ文藝春秋が平積みされて山となっていた。ちょっと立ち読みをしてみた。

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文藝春秋 2021年9月特別号

さすがに 小説本文を読み始めるわけにはいかないので李さんの受賞者インタビューを読んだ。斜め読みで2ページから3ページに至った所で驚いた。彼女は子供の頃から日本のアニメを観ており、14、5歳頃突然日本語を学ぼうと思い至り、アニメ視聴も中国語吹き替えでなく日本語版で観始めたそうだ。高校入学後、教科書に中国語に訳された「蜘蛛の糸」(芥川 1918年発表)があって初めて日本人作家を意識した。それが芥川龍之介だったそうだ。

それに加え教師が配ったプリントが、なんと「羅生門」と「藪の中」だったのだ。(文藝春秋2021年9月号299頁~300頁) 

いや、縁だ縁だ。この小説二本、ぴったしでないか。そんな経緯で文藝春秋9月号を購入することとなった。

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朝日新聞 2021年7月29日 夕刊2面

次に縁を感じたのは勅使川原三郎さんの記事だ。

子ども会の廃品回収行事があると聞いたので、古新聞を整理し始めた。整理といっても、どうしても目に止まる記事があり、読んでしまう。

たまたま、7月29日の朝日新聞夕刊があった。

朝日新聞の題字下の夕刊コラム「素粒子」が目に留まった。この欄は朝刊紙面で取り上げた事件を1テーマ40字ほどにコンパクトにまとめ、おまけに皮肉と風刺を貫ぬき、世情を簡潔、手短に掴むことができるのだ。毎日4事件ぐらいが取り上げられている。

この日は緊急事態の「『宣言』でも人出の抑制効果が激減。もう4度目だし、祭り囃子が流れているしねぇ。」他3本が掲載されていた。

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祭り囃子だ! 2013年8月 撮影

このコラムを切り抜いてスクラップしようかと思い、切ってよいかと紙面裏の記事を確認したところで「縁」に出っ会したのだ。

見つけた記事の見出しは「むき出しの感情に 人間の本質  勅使川原三郎「羅生門」を踊る」だった。

小説、映画ときて舞踊「羅生門」なのだ。

勅使川原さんはダンサーで振付家なのだ。新作発表をするにあたって想を得たのが「羅生門」であり、古典の傑作というだけでなく「今という時代に通じる命の手触りを、リアルに感じ取れるから」だそうだ。

凄いなと思ったのは続いて語られた「自分が生きながらえるために、人を貶(おとし)める。そうした人間の性質を、私は必ずしも、醜いものとは思わない。目を背けたくなるような厄介な現実を突きつけられたと感じるときこそ、障壁の前に自ら立ち、近づき、本質を探ろうと試みる。それが、私にとってはダンスをするということです」(朝日新聞7月29日夕刊2面記者会見談)

いや、なかなか衝撃的な、しかし素晴らしい「縁」だった。

映画リメイク版の鑑賞、そして李琴峰さんの作品、観て読んだなら感じたことを週記に記しておこう!

 

ところで、私には縁もゆかりもない御仁だけど、なんか今度の自民党総裁選に菅さん出馬しないことにしたみたいだね。

個人と言うよりも政党としての評価というか責任がうやむやになりそうだな。(Yahoo!ニュースにて)

 

先ほど届いた夕刊「素粒子」は・・・・二本の関連言葉があった。

一本:首相が「人事」で生き残りを図る姿に唖然。コロナ対策より、動きが確実に速いし。

二本:でも求心力は低下の一途。「退陣」の憶測も流れる。えっ、まさか、ひょっとして。

(以上、9月3日午後6時過ぎに届いた朝日新聞夕刊一面素粒子より・・夕刊ではまだ記事にならず) 

今晩のテレビニュースは??