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自然・人間

2023年8月10日 (木)

世の中には驚かされることがあるものだ!

我が家の改装工事も一段落し新に取り付けられたクローゼットに、押入れの中にあった物を確認整理しながら収納している。

何年も段ボールに入れっぱなしだった物などは、日常的には不用であり、捨ててよいのだろうが、思い出につながるかなと頭に浮かぶと躊躇する。

てなことに、とらわれていると整理に時間がかかるのだ。そんな作業中、不思議な写真を見つけた。

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出初式のパフォーマンス? いや、忍びの者じゃない?

それにしては空に近すぎる。

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どうも送電線の上のようだ。

この線、今も我が家の灯りや冷暖房システムのエネルギー供給電線としてしっかり頭上に見える。

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このアクロバット写真は確か架線の定期的メンテナンスだったと思われる。それにしてもサーカスだ。

送電線の鉄塔の高さは一般的には15mから55mだそうだ。

我が家の近くの鉄塔は傍に立つ二階家と比べ5倍ぐらいの高さだった。

彼らがいる空間は地上からおよそ40m位になるのだろうか?足がすくみそうだ。

まったく驚かされる。

そう言えば、襲来した台風が各地に多くの被害をもたらした。その中でも、水道管破損に加え、電線の切断も各地であり、断水、停電が続いた。おまけに台風六号では沖縄の諸島間の船便がストップし、食料の確保も大変になった。冷蔵庫、クーラーも使えず、さぞかし大変なご苦労だったことと思う。

復旧が始まれば上のようなアクロバティックな架線工事がやられるんだろうな。怖い事も厭わず工事に携わってくれる方々の存在は本当にありがたい。

ただ、台風7号が日本列島に向って不穏な動きをしている。思いっ切ってUターンしてくれればうれしいのだけど。

もう一つ驚いていることは、最近の日本列島を襲う台風の動き、コースだ。

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台風6号などは発生からしばらく西に向かっていて台湾直撃だと思っていたところ、いきなり東に方向転換し沖縄を襲い、九州・四国に向った。そしてまさかの朝鮮半島縦断だ。

天気予報等を見ると最近は気象予報士のお姉さん、お兄さんがとても分かりやすい説明をしてくれるので、素人ながらこの急転換が高気圧やら偏西風などによることだと納得するのだけどね。

それにしても、今年の夏は凄い。統計を取り始めて以来の雨量の多さ、気温の高さを更新したようだ。

だからだろうけど花々も例年と違った成長をしている。

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我が家三種目のユリ、高砂百合の伸びが凄い。背丈2m20cmにもなった。

脚立に乗って撮影した。

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ゼフィランサスも滅多にない一斉開花だ。

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雨上がりにハイビスカスが艶っぽい姿を見せてくれた。

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今日は10日。明後日に飲み会が予定されている。台風の急旋回を祈る。

2022年9月 9日 (金)

蓮花の見ごろには少し遅れたけれど、癒しの場には折々訪ねるのもいいね!

久しぶりに薬師池公園(東京都町田市)を訪れた。

前回は昨年初冬だった。

庭師の方々が朽ちつつあるハスを刈りながら来期に備えていた。

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今回は蓮の葉が一面を覆っていた。

だが、待てよ!

大賀ハスの花はどこへ行った?  

Where have all the flowers gone?   

 ピート・シーガーも言っていたっけな?

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それはともかく、答えが高札場に掲示されていた。

大賀ハスは史的に見ても貴重な種であると言うことに加え開花時期は8月中旬までだと書かれていた。

私たちの来園が二週間遅かったのだ。

でも、何輪かのハス花は待っていてくれた。

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大きな蕾。

鴨たちも歓迎してくれた。

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花も見ることができた。

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振り返ってみれば朽ちつつある葉も趣があったな。

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2021年11月下旬撮影

ところで、蓮は日本だけでも何種類もあるそうだ。埼玉県の行田市にある「古代蓮の里」ではなんと42種類も花が咲いているようだ。

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身内が上野不忍池にて撮影

上のハス花は薬師寺公園での撮影の二日後に身内が上野不忍池で撮影したもの。

この8月に不忍池では五種類の花が咲いたそうだ。

蓮田を後にして園内を散策した。

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水車も乙だね。

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開花時期は疾うに過ぎているが花菖蒲田に癒されながら公園を後にした。

 

2022年5月14日 (土)

季節は移ろい、花々は色とりどりの顔を見せるが、侵攻は止まらない!

ロシアによるウクライナ破壊の侵攻がまだ続いている。

これまでの損失だけでも莫大なものだ。

人的な被害損失は言うまでもないが都市攻撃の中でのインフラ破壊などの直接的な損失に加え戦費など間接的損害を合わせると78兆円は下らずウクライナのGDP4年分にもなるという。

複雑な歴史的背景があるとしても、素人的にはまったく悲惨で無駄なことをしているとしか思えない。

早く、終わってもらいたい!

季節は、はや初夏だ!植物たちは一生懸命生育している。

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バッサリ切り戻した金柑が勢いよく芽を伸ばした

侵攻を巡ってマスコミが多々取り上げている。

 歴史的背景や侵攻の本質について論客の皆さんが様々に語っていた。

分かりやすかった論考は朝日新聞編集委員の三浦俊章さんの一編だ。(2022年3月28日付朝日新聞 記者解説Commentary )

標題は「危機の30年とロシアの侵攻」。

冒頭、結論の一つが見出しとなって出ていた。

「ロシアのウクライナ侵攻は、冷戦後秩序作りに国際社会が失敗した証である」と。

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鉄砲百合は毎年同じ場所に芽をだし伸びる

 失敗とは?と問いかけながら1989年のベルリンの壁崩壊から繙いていく。

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梅木の下から移植したタイタンビカス。すくすく育つ。

20世紀の悲劇(二つの世界大戦)の再現のような戦争を引き起こしたのは異形のプーチン独裁だと断罪しながら、そこに至った経緯を振り返る。

ソ連崩壊後、西側は冷戦勝利に酔い、これからは市場経済と民主主義だと信じた。

アメリカは唯一の超大国になった。

しかし、新自由主義的グローバル化は、日本でもそうであるように貧富の差を広げ国家間対立を深め、あげくに専制主義(プーチンや習近平など)とポピュリズム(トランプなど)を台頭させた。

※※※そう言えば昨日の報道に驚くとともに日銀はなにやっているんだという思いをした。

円安で上場企業が最高益をだしているというのだ。

トヨタなど自動車等輸送用機器会社は前年比47.2%も純利益をのばしている。(朝日新聞5/13)

でありながら実質賃金や年金は減り物価も軒並み上がっている。庶民の生活はどうなるんだ?と叫んじゃいそうだ。※※※

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風に吹かれて飛来し我が家に根を下ろした野花も味がある

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そんな時代を背景としながら、ロシアでは新興財閥オリガルヒが台頭し、過酷な市場原理の中でも富を蓄積しつつ政治に影響力を有するようになった。

※オリガルヒの語源を見たらなるほどと思った。oligarkhes : 少人数での支配、寡頭制を意味するギリシャ語。

※たまたま本日5/14付新聞小説「白鶴亮翅」(作 多和田葉子)に「ノイラヒェ」という言葉が出てきた。説明によれば「成金のことで、ソ連崩壊時に急に金持ちになったロシア人をさす場合が多い」とあった。

しかし、経済は上手くいかず、民主化も失敗し、元KGB出身者の体制が生まれてしまった。

そしてアメリカもアフガニスタン、イラク、リーマン危機などで壁にぶつかり、一極崩壊の時代が始まった。

手入れをしている花々も咲き始めた

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薔薇

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紫蘭

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アイリス

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カシワバアジサイももう一息だ

はずせない事は侵攻の理由の一つとしているNATOの問題だ。

これについてはもう一人の論者下斗米伸夫神奈川大学特別招聘教授が語っている。(2022年2月26日付朝日新聞読書欄)

教授は冒頭「四半世紀前、米クリントン政権時代に始まったNATOの東方拡大問題は最悪の結果を生みつつある」と。

実際、ロシアのウクライナ侵攻直前にウクライナ軍は米軍の支援を受けながら黒海で演習を実施していた。

さらに、複雑な宗教問題も底流にあるという指摘もある。

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マリーゴールド

宗教問題ついては下斗米教授も触れているが、もう御一方いる。朝日新聞論税委員の郷富佐子さん。

ウクライナには主として三つのキリスト教会がある。東方正教会のロシア正教会とウクライナ正教会、そしてウクライナ・カトリック教会だ。もともと東方正教会は一本にまとまり国民の7割を占めていたようだが2017年にウクライナ正教会の独立がコンスタンチノーブル全地総主教が承認した。ここでもウクライナ派とロシア派の間で教徒争奪戦があったようだ。(朝日新聞3/27 郷富佐子)

下斗米教授によれば「冷戦後、イデオロギーにかわって宗教が蘇った」そしてウクライナは「東方正教会、イスラム、西欧キリスト教との断層線上にあり、紛争が起きることは早くから言われていた」とのことだ。

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ハイビスカス 冬場、家の中で育てたらずっと花を咲かせた

3月9日にロシア正教会最高指導者が次のような説教をした。

「ロシアとウクライナは同じ信仰と聖人、希望と祈りを持つ一つの民族だ。しかし、人類の敵は私たちの民族関係にウソを投げ込み、紛争へ発展させる。悪魔がいるところには必ずウソがあり、今は対立を深めるためのウソがまん延している。強い、非常に強い国になったロシアを弱体化させようと友愛の民を利用するとは、なんと卑劣なことか」(郷富佐子 前掲記事より)と言ってプーチンを応援した。 

いずれにしても様々な要素が重なっての今日の事態なのかもしれない。

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やっと名が分かった姫檜扇(ヒメヒオウギ)

ちなみにヒメヒオウギの花言葉は「楽しい思い出」「歓喜」「青春の喜び」だそうだ。

世の中楽しい思い出ばかりでないことはわかっているけれど、平和でなくてはね。